ムーラン・ルージュ! Moulin Rouge!

「ムーラン・ルージュ Moulin Rouge!」
2001 アメリカ 20thcentury Fox、バズマーク・プロダクション 128分
監督・製作・脚本:バズ・ラーマン
出演:ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモほか。

2001年度アカデミー賞美術・衣装デザイン賞、ゴールデン・グローブ作品賞
女優賞、音楽賞など多数受賞作品

タイトルに「!」が付いているところにこの映画のエッセンスを感じます。
映画冒頭、舞台の幕が徐々に上がると、お馴染みの20世紀フォックスの
サーチライトのシーンが現れ、その前で指揮者が、これまたお馴染みの
タイトル音楽を指揮しているところから始まる。なんとお洒落な映画だ!
と期待は膨らむ。

しかし、最初から物凄い短いカットの積み重ねで、眼がおかしくなりそう。
スタンリー・ドーネンの長回しを見慣れている古いミュージカルファンと
しては、限界ぎりぎり。
最初の40分くらいは何度、観るのを辞めようと思ったほど。
たぶん1カット3秒以上のものは無かったんじゃないかな。
編集はさぞ、大変だっただろうけど、観ている方はたまらないテンポだった。

でも、それを割り引いても、歌の素晴らしさと、ストーリーの出来で
引っ張っていきましたね。

1899年、パリ。モンマルトルの丘のナイトクラブにして売春宿の
「ムーラン・ルージュ」。しかし、経営は思わしくなく、オーナーの
シドラーは高級娼婦兼踊り子のサティーンに、資産家のウースター公爵の
囲われモノになるように仕向ける。サティーン自身も、娼婦から
女優への道を実現させるために、願っても無いチャンスだった。
しかし、サティーンは公爵と、売れない小説家クリスチャンを
間違えてしまい、そのまま愛してしまうようになる。
クリスチャンは自分の書いたミュージカルをムーランルージュで
上演してもらいたかったのだが、なんとか公爵に気に入られる
結末を要求され、断わる。
ある日、舞台でサティーンが倒れる。結核だった。医者はもう先は
長くないと宣告した。
サティーンは、自分の死が近いことを知り、自分は金持ちの公爵の
ものになり、女優になるのよ、売れない作家なんかには用はない、
と心にもないウソをついて、クリスチャンの作品を公爵の都合の
いいような結末で上演することに同意する。

そして、クリスチャンの新しいミュージカルの初日の幕が上がった。
インドのマハラジャにみそめられた踊り子は、売れない小説家との
恋に悩むが、マハラジャをとって幸せになる、というもの。
しかし、本来は、小説家と結ばれるはずだったのだ。
舞台の仲間の応援もあり、オーナーの目論見ははずれ、結末は
公爵の願ったものにはならなかった。そして、舞台に駆け上がった
クリスチャンは、サティーンと愛を確かめる歌を歌い上げるのだった
が、サティーンの病が急変し、彼女は「私たちをモデルにした小説を
必ず書いてね」と言い残して、彼の腕の中で亡くなって行く・・・。

使われる歌が、ニルバーナ、U2、ビートルズ、エルトン・ジョン、
マドンナといったロックの名曲。
先に書いたオープニングの後、「昔、一人の若い男がいた・・」という
出だしのバックにナット・コールの「Nature Boy」が流れてきて、
思わず、「お、いいじゃん」と思わせておいて、後はロックの嵐。
古いタイプのミュージカルを見慣れている私としては面食らう映画
ではありましたが、カットの短さを(これが特徴なんでしょうね)別に
すれば、楽しい映画でした。
古いストーリーに新しいアイデアを重ね、CGも使い、踊りも現代風
で、いいじゃないですか!映画の中でも何度もでくる「ボヘミアン」
というのが、映画のキーワードのような気がします。
ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーは本当に唄っているので
すが、上手いですね。ビックリしました。
エンドロールは最後まで見ないと、この映画のお洒落な部分は
完結しません。

最後に出てくる「この映画をレナード・ラーマンの思い出にささげる」と
出てきますが、監督さんのお父様かなんかでしょうか?
この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-06-30 22:42 | 洋画=ま行 | Comments(0)