ライフ・イズ・ビューティフル LA VITA E BELLA

●「ライフ・イズ・ビューティフル LA VITA E BELLA」
1998 イタリア ミラマックスフィルムズ 117分
監督・脚本・主演:ロベルト・ベニーニ
出演:ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジオ・カンタリーニほか

1998年度アカデミー賞主演男優賞ほか、この年、全世界で44もの賞に
輝いた、イタリアの名作。
NHK-BSで鑑賞しました。何の予備知識も持たず観たのですが、面白ろ
かったです。というか、いかにもイタリア(ヨーロッパ)らしい、タッチと感じ
ました。アメリカでは、ああいう映画は作らないですね。ユダヤ人が
強制収容所を描くと、「シンドラーのリスト」とか「ソフィーの選択」などの
重い感じになるのでしょうね。
90年代のチャップリンと称されるベニーニらしい、乾いた笑いの中に戦争を
描いて見せて見事でした。

観始めた頃は喜劇かとも思い、ストーリーが良く見えてこないなどもどかしさ
もあったが、後半から「なるほどこういう映画だったのか」と思うほど、トーンが
変わる。

1939年。イタリア。ホテルの給仕、そしてやがて本屋を経営するユダヤ系
イタリア人グイド。先天的?な楽天家で、困った事態もジョークとユーモアで
切り抜けていく。
そして、ある日、小学校の先生、ドーラに恋をし、婚約を破棄させて
結婚。男の子も生まれ、幸せな生活を送っていた。しかし、時代は
ファシスト党の時代。グイドと息子ジョズエは、強制収容所へと送られた。
妻のドーラはユダヤ人ではないのだが、一緒に列車に乗せろ、と迫り
家族で収容所に入る。グイドは、息子が悲しむのがいやで、これは
ゲームなんだ、いろいろなゲームをして悪役から逃れて1000点獲得すると
戦車が貰えるんだよ、と悲惨さを隠してしまう。
無邪気なジョズエは父の言うことを良く聞き、収容所での厳しい生活を
切り抜けていく。
戦争が終わり、アメリカ軍の進攻で、逃げる前に大量にユダヤ人を処分して
いくのだが、グイドは妻を捜して、部屋を抜け出し、ジョズエをかくまって
ドーラを探す。しかし、途中で兵士に見つかってしまう。
ナチスやファシスト党が逃げたあと、収容されていた生き残りのユダヤ人も
脱出し誰もいなくなったところで、ジョズエは隠れていたゴミ箱から出てきた。
グイドに「誰もいなくなり、静かなったら出てきなさい」といわれていたからだ。
すると、前方からアメリカ軍の戦車がやってきた。若い兵士はジョズエを
戦車に乗せて、収容所を後にする。ジョズエは一等賞のご褒美の戦車は
本当だったのだ、と感激したのだ。そして母と再会することになるが・・・。

グイドが部屋を抜け出し、妻を捜すとき、兵士に見つからないなど、アラを
探せば、いくらもあるでしょうが、家族を、なかんづく息子の命を守ろうと
した一人のオヤジの、おかしくも、悲しい物語に瑕疵がつくものではない。
最後に戦車が出てくるシーンを、アカデミー狙い、と批判する向きもあるが、
あれは、映画のパンチラインでしょう。ちょい、スピルバーグ的ではあるが。
(スピルバーグもユダヤ人だな)
悲惨な戦争の中であれだけユーモアをもって望める親がそうそういるとは
思えないが、その描き方が「おもしろうて、やがて哀しき」映画となっている
ので、余計悲惨に感じることもできる。残虐に描くばかりが脳ではない、と
いうことだろう。
日本の全小中高校生は、すべからく、学校で観るべき映画だな。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-08-31 20:22
タイトル : ライフ・イズ・ビューティフル
 1937年、ユダヤ系イタリア人のグイド(ベニーニ)は、イタリアはトスカーナ地方の小さな町アレッツォで小学校教師のドーラ(ブラスキ)と運命的な出会いをします。生活のため叔父ジオ(ドゥラーノ)の紹介でホテルのボーイになります。  なぞなぞに取り憑かれたドイツ....... more
by jazzyoba0083 | 2006-07-05 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(1) | Comments(0)