ディヴォース・ショウ Intolerable Cruelty

●「ディヴォース・ショウ Intolerable Cruelty」
2003 アメリカ ユニバーサル・イマジンフィルムズ作品 102分
監督・製作・脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズほか。

イントロにサイモンとガーファンクルの「ボクサー」を口づさむジャガーに
乗ったTVプロデューサーの離婚騒動を配し、タイトルへ。
中世のイラスト風の洒落たタイトルバックに流れるのがエルビスの
「サスピシャス・マインド」。こりゃ、お洒落な映画だね、と期待も高まる。

一癖ある映画を作るので知られるコーエン兄弟の作品だから、油断は
ならない。
ロスで離婚裁判専門に活躍し、冨も名声も獲得した辣腕弁護士
マイルズ・マッシー。これに対するは、金持ちと結婚しては離婚して
財産をせしめ、優雅な生活をしているとびきりの美女、マリリン。
ある裁判で、彼女の財産目当てを見破り、敗訴に追い込んだマイルズ
だった。めげずにマリリンは石油王と結婚、そして離婚に成功、
彼の10倍の富を獲得する。会った日からマリリンに惚れてしまっていた
マイルズは、ラスベガスで開かれた離婚訴訟の弁護士大会会場の
ホテルでマリリンと出会う。たまらず愛を告白するマイルス。夜中の
教会で結婚式を挙げる。が、しかし! マリリンはマイルズさえ、カモに
し、離婚に成功し、彼の財産をせしめてしまう。
何とか彼女に復讐したいマイルズ、殺し屋を今は彼女の手に渡った
自分の家に忍び込ませる。しかし、寸前で、彼女に前の前の夫の死亡で
莫大な財産が渡ることが判ると、自分にも半分財産が来ることに気づき、
慌てて殺し屋を止めに走る。
その頃彼の家では、マリリンが殺し屋を手玉に取り、逆に倍のお礼を
出すから、とマイルズを殺すように依頼する。
そこに現れたマイルズ。殺し屋に銃を向けられるが・・・・。

基本的にはコメディなので深刻に悩むことは無い。結婚と離婚とは何か、
などと眉根に皺を寄せて悩む必要もない。(考えてもいいけど)
コメディ映画なんですから。楽しければ良いじゃないですか。私は楽しめ
ました。ラスベガスの離婚訴訟弁護士全国大会の頭文字がNOMAN
だったり、マイルズの法律事務所のボスのジイさんのセリフとか、思わず
ニヤリとする箇所も楽しかったです。
サントラもサイモンとガーファンクルの名曲が多用されていました。
マリリンが石油王と結婚する時、神父がギターを弾きながら
「四月になれば彼女は」を歌い会場に入ってくるってのはいいですね。

ゼタ=ジョーンズとジョージ・クルーニーのキャスティングも良かったんじゃ
ないですか。タイトルを直訳すると「耐えられない非情」とかになっちゃうんで
邦題には苦心したでしょうね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-09 18:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)