メルビンとハワード Melvin And Howard

●「メルビンとハワード Melvin And Howard」
1980 アメリカ ユニバーサル映画 日本未公開 95分
監督:ジョナサン・デミ、脚本:ボー・ゴールドマン
出演:ポール・ル・マット、ジェイソン・ロバーズ、
    メアリー・スティーンバージェントほか。

1980年度アカデミー賞脚本賞、助演女優賞受賞作品

劇場未公開なのでWOWOWで鑑賞。監督が「羊たちの沈黙」の
ジョナサン・デミだったのと、アカデミーで脚本賞を獲っている作品
であることで見る気になった。

ハワードとは、「アビエイター」でデカプリオが演じていた、大富豪に
して奇人変人のハワード・ヒューズのこと。これは実話に基づいて
いるというのが、なんともいえぬ味を作品に与えている気がする。

働き者で気の良い牛乳配達メルビンは、ある日アリゾナの砂漠で
倒れていた老人を助けた。「おれは今、ボーイングとかヒューズとかの
航空機会社に就職しようとして失敗して帰る所だ」というと、
その老人、「私は、ハワード・ヒューズだ」と名乗る。頭から信じない
メルビン。老人に自作の「改造ソリのサンタ」かなんかの歌を
歌わせる始末。
そんな出来事はすっかり忘れ、気はいいのだが金遣いも荒い
メルビンと、ストリップ劇場で働いてせっせと金を稼ぐ妻リンダは
分かれたり、くっついたり。ある日、リンダがテレビに出て優勝した大金で
家を買ったまでは良かったが、大型車にモーターボートまで買って
来て、またまた愛想を尽かされる。
メルビンはやがて子供が2人いる同僚のボニーと再婚し、親族で
ガソリンスタンドを経営することになる。

ある日、黒塗りの大型車がスタンドに来て、男がキャメルを買い、外に
メルビンが出ている間に事務所のデスクに1通の手紙を置いていく。
それが、なんとハワード・ヒューズの遺言状で、彼はハワードに
指名された16人の相続人の一人に選ばれたのだった。
その額、1億3600万ドル。150億円くらいでしょうか。
びっくりしたメルビンはモルモン教の本部に行き、遺言状を置いてきて
しまう。
スタンドに帰ってみると、テレビ局やら新聞やら野次馬やらが大勢
押し寄せる事態になっていた。そして、遺言状の真贋を巡り裁判に
なってしまった。メルビンとしては、クルマに載せてやっただけなのに
嘘なんていってないのに、大金持ちに対して、周囲のヒガみ妬みは
もの凄いものがあった。結局裁判でも、メルビンに不正があったとは
認定されず、まもなく、遺産が振り込まれるという段階になった。

しかし!上級審は、ハワードの遺言状は本物ではない、と認定し、
メルビンの夢は夢と消えていったのだった。

普通の男に降りかかった大金持ちの遺産相続騒動。あっけなく夢と
消えた。映画の前半は、メルビンとリンダのどたばた。遺言状が
届けられると映画の調子は一変、お金を巡る人々の醜さが
出てくる。テレビの取材で、メルビンのボスが「あいつはいいやつだったよ。
働き者で、売り上げトップに立ったこともあるんだ」とインタビューを
受けていたのに対し、裁判長が「不正は無かったと認定するが、
私は大いに疑念を感じている!」と不信まるだし、というか、貧乏人が
急に超大金持ちになることに対し「妬んでんじゃねえか、この裁判長」と
突っ込みたくなるシーンが対照的だった。
淡々と人生の一こまを描ききっているいい映画だと思いました。
アカデミーを獲っていることだし、DVD化され、もっと多くの人が観れる
といいなと思います。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2006-07-12 22:31 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)