カリフォルニア Kalifornia

●「カリフォルニア Kalifornia」
1993 アメリカ MGM映画 118分
監督:ドミニク・セナ
出演:ブラッド・ピット、ジュリエット・ルイス、デヴィッド・ドゥカヴニー、
ミシェル・フォーブス他

ブラピが「リバーランズ・スルーイット」でブレイクする前年に撮った
バイオレンスもの。
どう評論すればいいのででょうか。結局殺人が出来るのは良心に呵責を
覚えられるかどうか、という点にある、ということをいいたかったんでしょうか。
観終わった後、なんら気持ちが良いわけでも考えさせられたわけでもスカッと
したわけでも、笑ったわけでも、哀しかったわけでもない。ま、「クソ」みたいな
映画だったともいえる。

頭のネジが200本ほど抜けた生まれながらのキチガイ殺人鬼アーリーと、
これまた頭のネジが400本ほど抜けた愛人のアデール。
仮釈放の身のアーリーは、愛人とカリフォルニアに行こうと決意、たまたま、
町の掲示板にカリフォルニアまで同行してくれる人を募集、と紙を出していた
雑誌ライターのブライアンと恋人で写真家のキャリーと旅を共にすることに
なる。ブライアンは、殺人事件を追い、その舞台を訪ね取材し、キャリーの
写真をつけて本にして出版しようとしていたのだった。
見るからにして普通じゃない、アホな二人を簡単に仲間にしてしまうブライアン
たち、不思議。
アーニーはまず、溜まっていた家賃を催促していた大家を殺し、住んでいた
トレーラーハウスに火を放って、カリフォルニアに行こうとしていた。当然金は
持っていない。人を殺すことになんの感情もないアーリーは、二人と旅する
中で次々と殺人を重ね、遂にはブライアントとキャリーの二人も
殺そうとする。
アホのアデールも殺人は悪いこととは理解でき、アーリーを諌めはするの
だが、しまいにゃ、アデールも殺されてしまう。
ブライアンの手で殺されることになるアーリーなのだが、ブライアンは
初めて殺人を経験し、人を殺すということで、自分とアーリーの違いは
なんだろうか、と自問する。それが「良心の呵責」という結論なわけだ
少し強引だなと。だって、アーリーは人格破壊の病人だよ。普通の人じゃない
んだもん。自分のことと比較するには無理がある。
ラストはホラー&バイオレンス風なのだが、イマイチカタルシスを感じない映画だ。

ブラピのアホな役は上手いな。それとジュリエット・ルイスの頭のネジの抜け
具合がいい。
ブラピのファン以外にはあまりお勧めできないかも。原題の綴りは間違いでは
ありません。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-07-28 23:06
タイトル : カリフォルニア
 連続殺人を研究している作家のブライアン(ドゥカヴニー)と恋人で写真家のキャリー(フォーブス)は、旅行を計画します。  有名な殺人事件の現場を訪ねながらカリフォルニアに行くのですが、旅費を浮かすため大学の掲示板で同乗者を募ります。  それを見た仮釈放中....... more
by jazzyoba0083 | 2006-07-17 22:15 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(0)