グロリア Gloria

●「グロリア Gloria」 
1980 アメリカ コロムビアピクチャーズ 121分
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス
出演:ジーナ・ローランズ、ジョン・アダムズ、バック・ヘンリーほか。

1980年度 ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品

マフィアの重大な秘密を売ろうとした男が一族もろとも殺される。
母親と友達だった、女マフィア、グロリアに幼い息子フィルを預かることに。
子供がもつ、秘密の詰まったノート。これを追いかけるマフィア。
亡くなった母親との約束を守り、フィルを連れて、マフィアから逃げる
グロリア。子供嫌い。また演技なのか、このガキが小生意気で
(見た目にも)いらいらさせるのだが、次第にグロリアの心に母性が
芽生えて行く。
カサヴェテス(故人)の映画は初めて観た。この手の映画のファンは
熱烈なんだろうな。ジーナ・ローランズは実の奥さん。
言っちゃ悪いけど、おせじにも美人とはいえない中年女が、
女マフィアを凄みを利かせて演じています。
さすが金獅子賞。拳銃をぶっ放すときも感情というものを感じさせない。
それが、あとになってフィルに対する母性の厚みを出す伏線に
なっているのでしょうね。
私としてはいまひとつ好きになれない映画ではありましたが、
見ごたえのある映画なんだろうな、ということは判ります。
ピッツバーグに逃げたくても、マフィアの手が回っていて、結局
NYを逃げまわる、という設定も閉塞間を演出できていてよかったのでは
ないでしょうか。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-15 22:19 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)