キスへのプレリュード Prelude to a kiss

●「キスへのプレリュード Prelude to a kiss」
1992 アメリカ 20世紀フォックス 
監督:ノーマン・ルネ 原作戯曲・脚本:グレイグ・ルーカス
出演:アレク・ボールドウィン、メグ・ライアン、ネッド・ビーティー、
   キャシー・ベイツ他

ブロードウェイのロングラン劇を映画化したもの。題名はデューク・
エリントンの名曲。タイトルチューンも、それをデボラ・ハリーが歌っている。
いわゆる入れ替わりがおきてしまう、泣き笑いの映画なのだが、この手の
映画ってこの時代あたりには「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ペギー・
スーの結婚」日本では尾道三部作あたりに結構ありました。タイムスリップや
変身願望が時代の要求だったのでしょうか?

この映画も、花嫁とおじいさんが入れ替わってしまう悲喜劇。
科学雑誌の編集者ピーターとバーテンダーのリタはダンスパーティーで
出会った。お互いに引かれあう二人は、意気投合してやがて結婚する。

その結婚式に、見知らぬ老人が現れ、花嫁にキスをする。そのとき
花嫁と老人の心が入れ替わってしまったのだ。
何かおかしいと思うピーターだったが、遂にリタが別の人格に入れ替わって
いることを見破る。若い異性の体を手に入れて自由奔放になる老人、
一方老人になってしまい、何がなんだかわからないリタ。
老人を、本人の家に連れ帰ったピーターは家族から老人は肺がんで余命
1年と知らされ、愕然とする。老人はそのことは判っていて、今は老人と
なったリタは、あと1年の命でも私は十分幸せだったと告白する。
ある日、リタの母(パティ・デューク)の理解で、実家に帰っていたリタと
老人とをあわせることに成功した。そして二人はそのとき同じように
若さゆえの怖さから老成した男に憧れを瞬間抱き、老人は老いゆえの
若さへの願望を抱き、お互いにこの人に入り込みたいと思ったのだ。
そのことにお互いが気がつくと、窓から一陣の風が起き、暗くなったかと
思うと、二人の心と体は元にもどったのだ。

結婚や、未来のないこの世をはかなく思い、一時は社会党員でもあった
リタは、現在を生きる勇気を勝ち得ていたのだった。

なかなか興味深い映画ではあったが、人格が入れ替わるまでが長いのと
なぜ、老人はメグを選んだかや、元に戻る時の塩梅など、今ひとつの
所も多々あったと思う。
若きメグは奇麗だが、ヘアースタイルが今ひとつだったなあ。ぼさぼさで。
一番注目すべきは、老人を演じたネッド・ビーティーだったと思う。
自然で心が若い女である演技を自然に演じていた。これでこの映画は
救われた感じ。
ピーター役のアレク・ボールドウィンは、ブロードウェイの劇でも同じ役を
演じ、賞を貰っています。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
Tracked from 或る日の出来事 at 2007-05-17 07:25
タイトル : 「キスへのプレリュード」
オープニング。デューク・エリントンの「キスへのプレリュード」が少しだけ歌われたあと、ブルースハープ(ハーモニカ)を使ったインストルメンタルに続く。そこのメロディが、まず大好き!!なんともいえない、あったか... more
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-07-14 20:31
タイトル : キスへのプレリュード
 ピーター・ホスキンス(ボールドウィン)は、同僚のテイラー(トゥッチ)のパーティで、リタ・ボイル(ライアン)を紹介されます。  ピーターとリタは意気投合し付き合い始め、一緒に暮らすようになります。そして6週間後、ピーターはリタにプロポーズします。  リタ...... more
by jazzyoba0083 | 2006-07-29 22:40 | 洋画=か行 | Trackback(2) | Comments(0)