その男、凶暴につき

●「その男、凶暴につき」
1989 日本 松竹 103分
監督:北野武、監修:黒井和男、製作:奥山和由、脚本:野沢尚
出演:ビートたけし、白竜、川上麻衣子、佐野史郎、芦川誠ほか。

いまや、伝説になってしまった感のある北野武監督第1回作品。
北野監督の今日まで続く、虚無の暴力の原点。
初め、深作欣二監督がメガフォンを取る予定だったが、都合で
折り合いがつかず、たけしが監督をすることになったのだが、
野沢台本に注文つけまくり、製作の奥山和由とも意見の対立が
あったとか。奥山はこの直後に撮る「RANPO」でも、黛りんたろう
作品を自ら監督をして作り変えてしまったりしている。

東京のある警察署の刑事、吾妻は、トラブルの多い問題児。
そんな彼が、新人の菊池刑事と共に、麻薬組織に迫る。
吾妻の妹は少し精神がおかしいのだが、組織のチンピラたちが
彼女を誘拐しクスリを打ち輪姦していしまったことから
吾妻の暴力性が加速される。
見所は吾妻の対極に位置づけらる白竜が演ずる清弘という
ヤクザ。こいつも狂気を含んだ男で、たけしの狂気と対峙する。

映画全体としては、荒っぽいつくりで、スプラッタか、と思うほど
血が飛び、暴力が荒れ狂う。
どこか、この暴力を見ながらカタルシスを感じているのは人間は
深いところで、暴力性をこらえにこらえて生きているのだな、と
共感を覚えるからか。たけしの作品は「血と骨」以外に観ていないが、
多分、どの映画も、暴力描写から伝わるものは同じじゃないか、と
感じる。完成度は、随分あがっているけど。
最後に、白竜に撃たれまくっても倒れないたけし。日本映画だなあ。
この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2006-08-05 01:20 | 邦画・旧作 | Trackback | Comments(0)