コニー&カーラ Connie and Carla

●「コニー&カーラ Connie and Carla」
2004 ユニバーサル+スパイスコープフィルムズ 98分
監督:マイケル・レンベック
製作・製作総指揮・脚本:ニア・ヴァルダロス
出演:ニア・ヴァルダロス、トニ・コレット、デヴィッド・ドゥカヴニー
    デビー・レイノルズ(本人)

「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」で、注目を浴びたニア・ヴァルダロスが
製作、脚本、主演を務めた、ミュージカル風コメディ。
短い、いかにも善意に溢れたアメリカ人のいい側面だけをとりあげた、心
温まる作品。私はなぜか、こういう人情系の映画に弱く、涙がちょっぴり。

コニー&カーラは、幼馴染で歌と踊りが大好き。小さい頃から自分たちの芸を
披露してきた。長じて、客の入り最悪の場末のキャバレーで踊っていたが、
ボスの麻薬取引に巻き込まれ、ブツを知らない間にバッグに入れられて、
更にボスが射殺されるところを目撃してしまう。
そこをギャングに見られてしまい、二人はブツを取り返したいギャングに
追いまくられる運命に。
LAまで逃げてきた二人だが、迷い込んだのはゲイの街として有名な
イースト・ハリウッド。一計を案じた二人はゲイに(男に)に成りすまし、
ショーに出ること。これも売れないゲイのショーのメンバーに入れてもらい、
そこで、本当に歌っていることから観客の注目を集めたちまち人気者に
なっていく。(ほかのゲイは自分で歌わずクチパク)。
しかし、自分たちがほかの人のいいゲイをだましていることに心を痛めていた。

彼女らとゲイの軍団のショーは大ヒット(過去のブロードウェイミュージカルの
有名な曲のオンパレード)。連日の超満員となる。テレビ局からも取材がくる
ように。

そのテレビを見ていたのが、故郷からギャングにだまされて、彼女たちを
見つけにきていたかつてのボーイフレンドたち。
彼女たちの姿にびっくり。
一方、コニーは、パブのバーテンで二人のバックダンサーにも加わった
ロバートの弟(ドゥカヴニー)に一目ぼれ。しかし、彼はコニーを男だと
思っている。弟は、付き合っていた彼女から、兄がゲイだということで
別れを言われてしまう。

そんなある日、パブの主人にディナーショーが出来るように改装しよう、と
持ちかける。ほかのゲイも応援する。自分たちの名前が出るディナーショーを
することは彼女たちの夢だったのだ。
「母親から借金するよ」といって、改装を承諾してくれたオーナー。

コニーとカーラは、ディナーショーの開幕1日目で、真実をスタッフや客に
正直に言って終わりにしようと、言い出します。
かつてのボーイフレンドたちが、ギャングのボスたちに彼女たちがLAに
いることを教えたために、ギャングたちがパブにやってきた。

殺しの真実を知った元彼たちが、警察をつれてパブへ。そんなどたばたの
逮捕劇も、客は舞台のことと見ていて大笑い。
ギャングが逮捕され、舞台に残った二人は、客にカミングアウトする。
最初はブーイングだったが、彼女たちの勇気をみなが暖かく支え、さらに
会場に現れたジェフと舞台上で、客の拍手の中、熱い抱擁をかわすのだった。

出てくるギャングさえ、憎めない、血が一滴も出ない、人間は優しく暖かい、
とほのぼのとする映画。コニーとカーラが「エビータ」から「アルゼンチーナ」の
歌を客席と一緒に手を上げて絶唱するところは、良かったなあ。
それと、ギャングの手下が、コニーらが居そうな全米のミュージカル劇場を
回っているうちに、ミュージカルのファンになってしまう、という再度ストーリーも
よかったな。
肩肘張らず、さっと見れてほのぼのできる映画だと思いました。
「雨に唄えば」のデビー・レイノルズが本人役で出てきます。
ジェフを演じたのは、「X・File」のモルダー捜査官でしたね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-08-22 10:38 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)