リプリー The Talented Mr.Ripley

●「リプリー The Talented Mr.Repley」
1999 アメリカ ミラマックス+パラマウント 140分
監督・脚本:アンソニー・ミンゲラ  原作:パトリシア・ハイスミス
出演:マット・デイモン、グウィネス・パルトロー、ジュード・ロウ
    ケイト・ブランシェット、フィリップ・シーモア他

e0040938_0352057.jpg
e0040938_0284582.jpg


あのアラン・ドロンの名作「太陽がいっぱい」のリメイク、と謳われたが、
皆さんご指摘の通り、まったく別物としてみた方が楽しいです。
というか、ハイスミスの原作を大きく脚色したのが「太陽がいっぱい」
の方のようで、こちらの作品の方が原作に忠実のようです。
リプリーは原作では逮捕されず、シリーズ化されているようですから。

ニュー・ヨークでピアノの調律師をしているリプリー(デイモン)は、ある
パーティーで大富豪のグリーンリーフ氏から、イタリアに行ってしまい、
放蕩生活を重ね、帰ってこない息子のディッキーをアメリカに連れ戻して
欲しい、1000ドルでどうだ、と頼まれる。ファーストクラスの船旅付だ。

イタリアに飛んだリプリー、ハーバード大の同級生としてディッキーに
近づくが、当然ディッキーはリプリーを知らない。しかしそんなことは
気にせず、リプリーを気に入ったディッキーは恋人のマージとの生活に
リプリーを加えて、生活を続け、アメリカに帰る気はさらさらない。

そのうち、サンレモに引っ越す。ボートで沖に出て、海から家を探して
いたディッキーとリプリーだが、ディッキーから「うざいんだよ。
寄生虫が」となじられ、逆上、オールでディッキーを殴り殺してしまう。

そこから、リプリーは自分とディッキーの二役をこなし、マージには
ディッキーは失踪したといい、友人のフレディーも、自分に疑いを向け
られると、彫像で殴り殺し、クルマに乗せて事故に見せる。

リプリーはディッキーが書いたように見せかけた遺書を書き、フレディー
殺しを告白、自殺をほのめかす。警察も、ディッキーの父親もすっかり
これを信じてしまい、グリーンリーフ氏は財産の一部をリプリーに譲渡
する、とまで言い切る。しかし、マジーだけは女の直感で、リプリーが
ディッキーを殺したと主張してゆずらないのだが・・。

もとのリプリーに戻った彼は、ディッキーの友人だったピーターと
ギリシャへ演奏旅行に向かう船の上にいた。すべては終わった、と
思っていたら、ニュー・ヨークから来る時に船中で出会った富豪の娘
メレディスにまたばったりあってしまう。メレディスはリプリーをまだ
ディッキーだと思っているのだ。そして、ピーターが一緒なの?と
尋ねる。ピーターとメレディスは友人であり、合わせてしまうと
リプリーがウソをついていることがばれてしまう。思い余ったリプリーは
メレディスを殺すか、親友となった(ホモだちの雰囲気)ピーターを
殺すかしか、選択肢がなくなた・・・。

上手くウソをついてきわどいところをすり抜けてきたリプリーだったが、
結局ウソがばれそうになると、キーとなる人物を次々に殺していく。
底には、貧しいリプリーとブルジョアで金に困らない階級の人々との
戦いのようでもある。「陽の当たる場所」を思い起こさせた。
ラストがイマイチ切れがないような感じがした。それと、ディッキーの
オヤジさんの諦めが良すぎるんじゃなかなあ。一人息子なのに。

いつものことながらジュード・ロウの存在感が光っている。それと
デイモンのおどおどした貧乏階層の垢抜けなさもいい。
パルトローも良い表情。なまじ、豊満な体格でないのがいい。
長い映画だったけど、楽しめました。時代が1950年代後半なので
今のバブル系の臭いがしないのも良いですね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-09-17 22:30 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)