誰かに見られてる

●「誰かに見られてる Someone to watch over me」
1987 アメリカ コロムビア映画 106分
監督・製作:リドリー・スコット
出演:トム・べレンジャー、ミミ・ロジャース、ロレイン・ブラッコ他。
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「エイリアン」「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ」「G・I ジェーン」
「ブラックホーク・ダウン」「ハンニバル」などなど、輝かしい監督歴を持つ
リドリー・スコットの名前と、アイラ&ジョージ ガーシュインのスタンダード
中のスタンダードのネーミングで、観てみました。

冒頭のニューヨークの夜景の空撮にStingの主題歌が流れると、
しょっぱなから、リドリーワールド。映像は、全編美しい。光の当て方
フォーカスの絞り方、アングル、いいですねえ。

ただ、ストーリーはちょっといただけないのではないでしょうか?
べレンジャーは終始ダメ警官ダメ亭主を演じいるし、ロレイン・ブラッコ
演じる、べレンジャーの妻(元警官)もいい。男の子もいい。
ミミもいい。映像もさすが。でも、肝心のストーリーがやや弱いと
感じました。特にベンザというギャングが、お間抜けで怖くない。
それと、ミミに浮気しちゃったけど、最後には妻に帰る身勝手
べレンジャーとそれを許しちゃう、妻。ちょっと簡単すぎるなあ。

ニューヨーク市警第117分署のキーガンは、上司で親友のTJの引き立ても
あって、21分署の殺人課刑事として転勤出世する。
彼には元警官の妻エリーとトミーという男の子がいる。

あるパーティーで、友人の男性が殺されるところを見てしまった、お金持ちの
夫人クレアは、唯一の目撃者として保護されることになるが、その役を
おおせつかったのが、キーガン刑事だった。

お金もあるし、夫は優しいがどこか満ち足りないクレア。家庭生活の臭いの
しないクレアに引かれていくキーガン。二人は超えてはいけない一線を
超えてしまう。
クレアに目撃されたベンザは、彼女に面通しのときに知らないと言えと
脅かされるが、そのことをキーガンに告げ、勇気を持って証言する。
逮捕されたベンザだったが、キーガンが逮捕する時に容疑者の権利を
読み上げなかった不当逮捕だと言って、保釈されてしまう。
そして、クレアを殺しにかかる。まず、殺し屋を彼女のマンションに
送り込み、殺そうとするが、たまたま一緒に警備していたTJに見つかり、
TJを銃撃、その音で、クレアとベッドにいたキーガンが、気が付き、
殺人者をなんとか射殺した。

自分がクレアとベッドにいたときに親友を傷つけてしまったことに
深い自責の念を覚えるキーガン(なら初めから近づくなよな)。
一方、ベンザはキーガンの自宅を突き止めて進入し、子どもと妻を
人質に取り、クレアを連れて来いと脅迫する。
覚悟を決めて、自宅でベンザと対決するキーガン。

まあ、ベンザは、妻の機転でダイニングテーブルの下に隠してあった
銃を妻が撃って、ひるんだ隙にキーガンが突入して射殺という
あっけなさで解決してしまうんだが。

そして、クレアは去っていき、キーガンは妻エリーのところに戻る。
「愛しているんだ、エリー」・・・・「私も愛しているわ」とヒシと抱き合う
二人・・・・。
ちょっと、ちょっとちょっと!何何、二人とも都合が良すぎるんじゃないの?

というわけでねえ、リドリーの映画にしちゃ、ちょっと。

オープニングをSting,劇中のインストは、ジーン・アモンズ(プレステッジ盤)
そしてエンディングはロバータ・フラックという豪華さ。
Jazz好きの私としてはこれだけでもOKなんですがね。テヘヘ!
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-10-09 22:33 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)