ザ・インターネット The Net

●「ザ・インターネット The Net」
1995 アメリカ コロムビアピクチャー=SONY  114分
監督・製作:アーウィン・ウィンクラー
出演:サンドラ・ブロック、ジェレミー・ノーサム、デニス・ミラー他
ザ・インターネット The Net_e0040938_20462127.jpg

皆さんの評価はあまり高くないですが、私は結構楽しめました。
1995年、アメリカへ行った帰りの飛行機の中で上映していたのを
記憶しています。そのこ時は見なかったけれど。
今回観てみると、当時まだインターネットの普及が今ほどで無かった
頃に、コレだけのきちんとしたネット映画を作れたのは先見の明が
在ったと言うべきか。

アンジェラ・ベネット(サンドラ)は、ソフト会社からバグの発見を依頼
されることを生業としている、コンピュータプログラマ。
ある日彼女の元に、インターネット上で偶然発見されたトップシークレット
が書き込まれた1枚のフロッピーが送られてきた。送り主のソフト会社の
SEは飛行機事故で死んでしまう。
仕事を貰っていた会社の男が事故死するという事態の中、アンジェらは
メキシコのカンクンに6年ぶりの休暇に出かけた。

そこで彼女に近づいてきた男、ジャック。彼は彼女を偶然を装って接近し
彼女の命と、あのフロッピーを奪回しにきた組織の人間だったのだ。

彼女を賊から救うふりをしてフロッピーを奪ったジャックは、賊のことを
警察に連絡しよう、無線の具合のいい沖合いに出ようと、クルーザーで
沖にでて、アンジェラを殺害にかかる。すんでのところで、彼の正体が
只者ではないと気がついたアンジェラは、クルーザーに備え付けてあった
ゴムボートで脱出に成功する。しかし海の岩礁にぶつかり、意識不明で
病院に担ぎ込まれた。3日間の昏睡からさめたアンジェラ。例のフロッピー
は、太陽に焼けて使い物にならなくなっていた・・。

病院を出て、ホテルに戻ると、既に自分はチェックアウトしていた。
彼女は、ジャックら一味の手でルース・マークスという別の人間に
データを書き換えられていたのだ。社会保障番号、運転免許、
警察にある犯罪データ、病院のカルテなど徹底的に別人にすり替え
られていて、自分の家さえ、売り出されていた。

PCに向かって一人で仕事をしていたので知り合いがいないアンジェラは
自分のことを証明してくれる人がいない。
かつて通っていた精神科医の助けを借りるが、彼さえ病院のカルテを
偽造されて、薬殺されてしまう。 そして精神科医のクルマを運転して
いたことから、盗難車窃盗で逮捕されてしまう。刑務所から母親に電話
しても、アルツハイマーで、彼女を娘だと証言できない。
そして保釈にチカラを貸してくれたFBIも、ジャックの仲間だった。
誰も自分が誰だか立証してくれない。途方に暮れるアンジェラ。

やがて、事件の全貌が明らかになってくる。ソフト社という会社のウイルス
対策ソフトを売ろうとした社長が、そのソフトを入れていなかった航空会社
銀行、電力会社などに次々ハッキングし、社会を混乱に落としいれ、
自分の会社のウイルス対策ソフトを買わせようとしていたのだ。彼は、
国防省にもこれを売り込もうとして、反対していた国防次官さえ、エイズ
疑惑をネット上で作り出し、自殺に追いやり、自分がその地位に納まろう
とする。

アンジェラは、ソフト社に潜入し、極秘ファイルをコピーし、これを
FBIのHPに送った。そして、サンタモニカの遊園地のバックヤードで
遂に、追ってきたジャックと対決するのだった。

アンジェラが、自分がアンジェラである証明が出来なくてあせる場面では
思わず、「どうにかしてやれよ」と突っ込んでしまうくらい八方塞りで、
イライラ感が良く出ていたと思いました。
ネットを検索したりするシーンがチャカチャカしていて、見づらかったかな。
でも、2時間近く、結構飽きないで観る事ができました。ネットの専門家は
多分つまらないかもね。でも、私は楽しかったですよ。結構スリリングで。

ラストで、アンジェラがジャックを消火器でぶちのめすのだが、「それやれ!
もっとやれ!」と心中で応援しちゃいましたからね。
この前イルマーレを観て、今回を観るとやはり、サンドラ・ブロック、若い
なあ、しょうがないけど。年を経て、またいい女優になっていきますね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-10-28 23:05 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)