大停電の夜に Until the lights come back

●「大停電の夜に Until the lights come back」
2005 アスミック・エース 132分
監督:源孝志 音楽:菊池成孔
出演:豊川悦司、田口トモロヲ、原田知世、田畑智子、寺島しのぶ、
    井川遥、吉川晃司、阿部力、淡島千景、宇津井健
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この手の邦画は趣味性が強いだけに、意見が分かれるのだろうな。
「人、多すぎ」「時間、長すぎ」「ラブ・アクチュアリーのパクリ」等等。
まあ、当たらずといえども遠からず、という側面もあるのだが、
そう目くじら立てる人は、最初から観ないで置くべきか、観始めたら
途中でやめればいいのであって・・。
作品性として、どうなの?という点を云々する映画じゃないと思う。
これに1800円を出すか出さないかは、本当に趣味の分かれ目だと
思う。
で、私はWOWOWで観た訳だが・・・。出だしのビル・エヴァンスの
「My Foolish Heart」は、ちょいとベタ過ぎたかな。全編にファンタジー
としてみれば、ちゃんと観ることはできました。長い映画だし、
天体少年と乳がん姉ちゃんのストーリーはカットしたほうが締まったかも
しれないのは確か。
それと、豊悦を向こうに回して、完全に食ってしまっていた田畑智子の
演技はたいしたモノだ。或る意味主人公かもしれない。

恋愛群像ドラマをクリスマスイブの大停電というシチュエーションで
描いていく。余命あと3ヶ月と宣告された父から、お前には別の母が
いる、といわれてしまう左遷の辞令をもらったばかりのサラリーマン
(田口)、彼は、不倫をしていて(相手は井川遥)家にいる妻(原田)と
は心が通わず彼女も離婚を覚悟していた。サラリーマンは父から
聞いた実母に電話してみる。父にあってくれませんか、と。
余命3ヶ月といわれた
男のかつての彼女(淡島)は、自動車会社を定年退職した夫(宇津井)
に、23歳のころ不倫し、子どもを産んでいたことを告白。
急な告白に驚く夫は、無意識に家を飛び出ていた。
6年ぶりに出所してきた元ヤクザ(吉川)と、ムショにいる間に結婚
してしまった、女(寺島)。すでに腹には今の男との間の子どもがいる。
そして、クリスマスイブをもって店をたたもうと決めている、元ジャズ
ベーシスト(豊川)は、かつてニューヨークに活動の場を移したときに
残していった女を待っている。その男に密かにあこがれている
通りをはさんだ蝋燭屋の女主人(田畑)。
こんな人たちが、クリスマスイブの夜、大停電に見舞われ、それぞれの
愛を確認していく模様が描かれている。
まったりと、ゆる~い映画で、チョイ長いなあと感じるけど私はいい雰囲気
で観終わることが出来ました。
豊悦の経営するジャズバーの名前が「Foolish Heart」というのも
洒落が利いているのかクサイのかの分かれ目。

このほかに天体オタクの中学生(本郷奏多)と明日乳がんの手術を受ける
モデル(香椎由宇)のストーリーも絡む。

最初バラバラだったそれぞれの愛情が、停電というきっかけで、収まる
所に収まっていくのだが、お洒落なワリに寺島しのぶという生臭い女優が
でていたり井川遥という雰囲気が映画に乗らない女優が出ていたり、
ややミスキャストもあったが、なかなか楽しめた映画でした。私には。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-11-22 23:15 | 邦画・新作 | Comments(0)