プラダを着た悪魔 The devil wears prada

●「プラダを着た悪魔 The devil wears prada」
2005 20世紀フォックス 110分
監督:デヴィッド・フランケル  原作:ローレン・ワイズバーガー
出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント他
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シネコンの一番大きい画面のスクリーンで上映していた。でも、
日曜なのに、客は半分も入ってない。評判上がらないのかなあ。
ファッション業界のサクセスストーリーで、ブランドが判らない男性
には、つまらない作品かもしれない。

でも、私と奥さんはとても面白く鑑賞しました。ストーリー自体は
極めてシンプルでありがちなんだけど、メリル・ストリープの存在感と
アン・ハサウェイのキュートな可愛さ、素敵なファッションの数々は
期待を込めてみている人を裏切らない。シンプルで先が読める
ストーリーが、逆にいい効果を与えているのかもしれない。
ポップスを多用した音楽センスも映画に良くフィットしている。
原作が、「VOGUE」誌で、同じ仕事をしてた人物の暴露本だけに
真実味がある。それをウソっぽくなく演出できていたのはたいした
モノだと感じた。

アンドレアはハーバードの法科大学院に入れる学力を持ちながら、
ジャーナリストになりたくて、入ったのは絶大な影響力を持つファッション
雑誌、「RUNWAY」の編集部。ここの編集長こそ、何百万の女性の憧れの
職業だといわれる。そして現在の編集長が、「プラダを着た悪魔」こと
ミランダ・プリーストリー。
田舎娘のアンドレアは、「RUNWAY」なんか読んだこともないし、
ファションに興味もなかった。真のジャーナリズムへのステップと割り切り
受験してきたのだ。アンドレアはミランダの面接を受けるが、
ジャーナリズムがやりたいと本音を吐き、ミランダからは、ファッションセンス、
ゼロね、とか言われる。でも、何故か採用され、第二アシスタントとなる。

採用されたのはいいが、やるのは電話番と雑用。ミランダの理不尽な
リクエストも絶対に利かなければならない。しかし、どんなに努力しても
ミランダから何か言葉があるわけでもない。
アンドレアは、編集者の一人ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)に着る服を
選んでもらい、髪も切りブランドの服に身を固め、覚悟も決めて仕事に
取り掛かる。でも仕事は雑用。ミランダの休暇先が暴風雨で、飛行機が
飛ばなくなると、飛行機を手配しろ、と言われる、ハリー・ポッターの新作を
手に入れて双子の子どもにプレゼントするように言われたり。

忙しすぎて、恋人ともすれ違い勝ちになるし、ストレスは溜まる一方。でも
アンドレアは負けない。やがて、ミランダはアンドレアを認めるようになる。
そして、一大イベントであるパリのファッションショーに同行を許される。
第一アシスタントを差し置いて。

華やかなパリで、華やかなファッション業界の洗礼を受けるアンドレア
だったが、ミランダに「あなたは私に似ているわ。みんな私のようになりた
がっているのよ」と語りかけられ、やはり自分の居場所ではないんだと
悟り、一人パリを去る。そして、「RUNWAY」誌を去り、かつての恋人の
元に戻り、新聞社に就職活動する。
その面接の日、編集長が、ミランダからファックスが来て「アンドレアを
雇わないのはバカだ」と書いてあった。ミランダは彼女を認めていたのだ。

髪を銀色に染めたメリル・ストリープが物凄い。嫌な上司を演じつつ
実は離婚を繰り返す寂しさも露呈し、スッピンさえ披露する。ミランダ自身
ミランダを演じていて、本当のミランダは別にいる、と見た。
しかし、ハリポタの出版前の新作を手に入れろ、とか要求は度を越して
いるが。
毎朝スタバのコーヒーを取りに行くのが第二アシスタントの役目なのだが、
ならば、スタバと同じ機械を会社に据えて、スタバで豆買って来て作ったほう
が早いし時間がセーブできるのになあ、とか思った。

編集者ナイジェルを演じているスタンリー・トゥッチが、脇を締めている。
軟弱に流れ勝ちのファッション映画と、田舎育ちのか弱い女性が都会で
成功し、やがて挫折し新しい人生を手に入れるというどこかで見たような
ストーリーも、メリル・ストリープと、スタンリー・トゥッチ、それに第一アシス
タント、エミリーを演じた英国女優のエミリー・ブラントで、しっかりした
映画になりえていたようだ。アン・ハサウェイはその上に乗っかって輝いて
いれば良かったのだろう。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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Tracked from ミチの雑記帳 at 2006-11-26 19:33
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by jazzyoba0083 | 2006-11-26 12:10 | 洋画=は行 | Trackback(8) | Comments(0)