ブルー・スカイ Blue Sky

「ブルー・スカイ Blue Sky」
1994 アメリカ オリオン・ピクチャーズ提供 ロバート・A・ソロ製作
トニー・リチャードソン作品
監督:トニー・リチャードソン
出演:ジェシカ・ラング、トミー・リー・ジョーンズ他
<1994年度 アカデミー賞主演女優賞 受賞作品>
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91年にエイズで亡くなったトニー・リチャードソン監督の遺作。
独特の雰囲気を持った映画で、面白かったです。
アカデミーを獲っただけあって、ジェシカ・ラングの存在感ある演技が
とてもよかったですね。

陸軍で核実験の放射能測定を任務としているハンク・マーシャル少佐と
妻のカーリーの物語であり、軍の機密と夫婦の話でもある。

ハワイからアラバマ州の冴えない基地に転属してきたマーシャル少佐。
妻のカーリーは、息が詰まるようなボロ屋と、都会的でない基地の生活を
予想し、ヒステリーを起こす。
カーリーは自由奔放な女性で、本当は女優になりたかったのだ。
問題を抱えながら(かなり大きな思春期の娘が二人いる)、なんとか
うまくやろうと、基地の婦人クラブのダンスクラブに入り、基地司令官の
奥さんとも仲良くなった。

そんな中、少佐の長女と司令官の長男が仲良くなってしまい、基地の廃屋で
デート中、長女が誤って古い手榴弾のピンを抜いてしまい、大爆発を
引き起こす。二人の間がばれてしまう。
しかし、若い二人のことと、まあまあ、ということで一件落着する。
だが、若い二人が、もう一度デートをと同じ廃屋い行って見ると、なんと
母カーリーと司令官が、抱き合っていた。二人とも見てしまったのだ。

基地中のうわさになり、白い目で見られるカーリー。
しかし、夫は、ネバダ州の核実験場での任務に2週間行くように命ぜられて
不在であった。
少佐は、カーリーを狙っている基地司令官が気になっていたのだ。

長女は、カーリーに、少佐に言いつけるという。カーリーは自分で説明する
と、アリゾナに長距離電話で事実を涙ながらに伝えたのだった。

そのアリゾナで実施されていたブルースカイという地下核実験の実験場に
カウボーイ2名が入ってしまい、上空から監視していた少佐が中止を
懇願したのにもかかわらず、実験は強行され、2人は被爆してしまう。

アリゾナから帰った少佐は、カーリーに
「もてる君をみるのが好きだが、きみはいつもやりすぎるんだよ」と愚痴る。
反論できないカーリーだった。

基地の婦人クラブのダンスが披露される日、会場にいた司令官を少佐は
殴ってしまう。もちろん人の妻に手を出した怒りもあるが、被爆した2人を
救助しなかった怒りもあった。
自分の情事と事故の発生の露見を恐れた司令官は、少佐を強制入院させ、
大量の精神安定剤を投与、少佐は廃人同様にってしまう。

この処置に怒ったカーリーは、次の地下核実験場に馬に乗って現れ
逮捕されるが、これがマスコミに取り上げられる。こうしてカーリーは
自分から夫を奪った司令官に復讐に乗り出すのだった。

1つ1つのストーリーを取り上げるとどうって事無いのだが、それが合わさると
不思議な感じを醸し出す。独特のテイストを出している。
オープニングから、ハワイでの空撮から入る導入部も洒落ているし、全体が
ファッショナブルというのではない、おしゃれ感を持っている。これが映画と
いうのかな。結局深い夫婦の絆を描いているのだが、独特だ。
何度も言うが、不思議なテイストを持った面白い映画だと思いますよ。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-01-21 01:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)