クラッシュ CRUSH

「クラッシュ CRUSH」
2004 アメリカ ライオンズ・ゲート・フィルムズ+ボブ・ヤリ・プロダクションズ
監督・脚本:ポール・ハギス
出演:サンドラ・ブロック、マット・ディロン他

 <2005年度アカデミー賞作品・脚本・編集賞受賞作品>
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昨年のアカデミー賞作品賞に輝いた、「ミリオンダラー・ベイビー」の
脚本を担当したポール・ハギスが、脚本と監督も務めた作品。
人がたくさん出てきて、それぞれが繋がっているのでちゃんと観てないと
良く判らなくなります。私も、麻薬捜査班のコンクリン刑事が黒人刑事を
射殺した事件のところは良く判らなかったです。

いずれにしても、人種の坩堝であるアメリカならではの映画で、日本人には
理屈では判っても肌感覚として判りづらいかもしれません。
「人種が放つ不条理の輪廻」だと思いました。
冒頭の交通事故(クラッシュ)から輪廻の1つが廻り始め、この事故に
巻き込まれた韓国人、現場に駆けつけた刑事が、近くで見つけた青年の
射殺体→昨日へ→路上で二人の黒人青年に車を奪われる若い判事夫妻→
判事の妻が事件に恐れをなして家に鍵取り付けるのだが、そこに来た黒人
業者→銃を買うペルシャ人家族→経営する店のカギを修理する、判事の
家の鍵を修理した黒人→判事の盗まれた車を捜査する警察官に、停止を
命じられた黒人テレビ演出家→この警察官は超人種偏見主義者→この
警官のオヤジは尿道炎に懸かっていて、なかなか治らず病院に文句を
言うが、担当の黒人女性が融通が利かず悪態をつく→取り調べた時、
黒人演出家の妻にセクハラをする→しかし、彼女が交通事故でクルマが
転覆して引火しそうなところを、この警官が助ける→この警官とコンビを
組んでいた若い警官が、先輩警官のやり方が許せず、同乗を変えてもらう
→そしてパトロール中に、判事のクルマを奪った二人が今度は演出家の
クルマを盗む。演出家は犯人を乗せて走る→若い警官が仲間と追いつめる→
警官に悪態をつく男が先日先輩が妻をセクハラした夫だとわかり、許す
→ペルシャ人の店に鍵がないことをいいことに泥棒が入るが、主人が
鍵を直しに来た業者からドアも直さなければダメだといわれたのを
聞き入れなかったため保険がおりない→失望したペルシャ人が黒人の
カギ業者を射殺しようと出かける→若い警官は勤務を終えて帰るとき
クルマ窃盗犯のうちの1人の男をヒッチハイクで乗せてやる→その男は
けっこう臆病なのだがポケットから旅の神様、聖クリストファーの像を
取り出そうとして、銃を取り出すのと勘違いした若い警官に射殺されて
しまう、若い警官は密かに青年の死体を、道路脇の草むらに放置→
そして今日になって、刑事がその青年の死体を発見した
というような流れなのだが、このほかにも色々な線が複雑に絡まっている。

しかし、不条理の流れは、それぞれに「運命の歯車」を狂わせながら
進んでいく。ストーリーとしては面白いと思いました。
ワリといい女を演じる機会の多いサンドラ・ブロックが、始終イラついている
白人女性をリアルに演じていました
不条理の中心にいるベテラン警察官のマット・ディロンが良かったですね。
最後の「クラッシュ」で、ぶつけられたクルマから降りてきたのは、
マット・ディロンのオヤジの病院で、つんけんしていたデブの黒人事務員
ではなかったでしょうか?
なおこの映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-03-03 22:30 | 洋画=か行 | Comments(0)