大統領の陰謀 All The President's Men

●「大統領の陰謀 All The President's Men」
1976 アメリカ ワーナーブラザーズ映画 132分
監督:アラン・J・パクラ
出演:ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード、ジェイソン・ロバーズ他

<1976年度アカデミー賞助演男優賞、美術監督・装置賞、音響賞
                                受賞作品>

e0040938_114239.jpg

1972年に発覚し、世界を震撼させ、遂にはアメリカ大統領を辞任に追い込んだ
ニクソン大統領再選委員会を中心とする民主党本部盗聴事件をあばいた、
ワシントン・ポストの若き記者、ボブ・ウッドワードとカール・バーンスティンの
活躍を彼らの書いた原作に従って、ドキュメンタリータッチで描いた傑作。

当時、私は大学でジャーナリズムを専攻しており、この事件は大いに
話題になったものだ。「調査報道」という言葉が生まれたきっかけを作った
事件だったと思う。そして、健全なジャーナリズムはアメリカ大統領さえ辞任に
追い込むことが出来るのだ、とその第4の権力としての機能にトキメキもし、
恐れもしたのだった。

映画は、ニクソンの再選を目論む現職の司法長官を筆頭とするチームが
民主党の候補に対し、(エドワード・ケネディ、マスキー、マクガバンといった
面々)スキャンダルを暴き、手段を選ばず妨害する政治の裏側を、若手の2人の
記者が、苦心しながら取材して、記事にし、告発していく。

CIAもFBIも、ぐるになっていて、アメリカの政治の闇の恐ろしさが判る。
それでも果敢に取材を続ける二人。後に二人はピュリッツアー賞を受賞すること
になるのだが、新聞の活躍が政治の腐敗を告発した例として、永遠に歴史に
刻まれる出来事だ。

映画は、ストーリーが複雑なので、やや判りづらいが、生命の危険にすら
晒されながらも若い二人の記者とそれを支えるデスク、編集長らの活躍は、
淡々と、地味に進んでいくが、それがかえって、権力の陰謀を暴きだそうとする
ことの大きさを表出していき、スリリングである。カメラワークもメリハリ、
テンポがあっていい。事実が持つ重みも加わって重厚な中にもしっかり
エンタテインメントになっている。
原題の「All The President's Men」とは、こんどジュード・ロウらの
出演で封切られる「All The King's Men」のモジリだろう。
一介の田舎政治家が、正義感に駆られ州知事になるが、やがて己も
権力のとりこになり、身を滅ぼすとういう映画だが、ニクソンにぴったり当て
はまりますからね。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-04-14 22:40 | 洋画=た行 | Comments(0)