タイフーン Typhoon

「タイフーン Tyhoon」
2005 韓国 123分
監督:クァク・キョテク
出演:チャン・ドン・ゴン、イ・ジョンジェ、イ・ミヨン他。
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韓国映画は基本的には「猟奇的な彼女」のような、独特の味を持った
ラブコメが好きなんですが、「シルミド」や「JSA」のような、民族の根源に
迫ったアクションもいいですね。「恨」の映画です。彼の国の人間でなくては
本当の理解が出来ないというか、シンパシーを感じ辛いでしょう。

本作品は、アクションや銃撃戦も魅力ですが、鼻につくコメントとは云え、
「どうして同じ言葉をしゃべる人間が・・・」といいながら殺しあう、シンと
カン大尉。「生まれ変わったら友達になりたい」とも。そういう心の動きは
同じ民族が分断されている現実、常に戦争が頭にある国民でなければ
本当のところは理解できないでしょう。

脱北したて北京のオーストリア大使館に亡命したシンの家族は1984年に
決定された中国と韓国の脱北者受け入れ協定が決まる前の年だったので
韓国が亡命を拒否、北朝鮮に連れ戻されてしまう。
中国から騙されて北朝鮮に引き渡される時、反抗した父は射殺され、
逃亡しようとした母と姉と弟(シン=ドンゴン)は、銃撃に晒され、母は撃たれて
死んでしまう。
かろうじて生き延びた姉と弟は、木の根を噛み生きながらえた。姉は
中国経由でロシアにアヘン漬けにされ売春婦として売られ、弟はアジアの
ならず者たちと仲間になり、海賊となった。

そのシンが、核廃棄物を積んだアメリカの船を盗み出した。シンの抹殺を
秘密裏に指令されるカン大尉。途中で、作戦が日米に渡されて、姉を
探し出して、これをおとりにシンをおびき出そうとしていた作戦が中止される
など、カン大尉も体制に振り回される。
そして、核廃棄物を満載した船が2つの大きな台風に遭遇、もし転覆すると
核物質が台風と共に韓国を襲うことになり、国中に警報が出される。
そして、軍からカン大尉の同期で結成された決死隊が2機のヘリコプターで
台風をついて、貨物船に接近、海賊たちを抹殺にかかる。しかし、その船を
アメリカ軍の潜水艦が魚雷で撃沈すべく狙っていた。
作戦の中止を無視して、シンたち一味と対決するカン大尉とその部隊。
海賊と、特殊部隊の壮絶な戦いの最中に、潜水艦から魚雷が発射された・・。

アクションや、カメラワーク、船が大波に翻弄される映像などは、迫力が
ありました。これに姉にまつわるストーリーが加わるのですが。
ラストは1984年の亡命時の大使館の中に戻り、記念写真のシーンなのですが、
その写真を、助かったカン大尉が手にしているところになると思ったのですが
そうはならなかったでした。
チャン・ドンゴンとどこか涼しいカン大尉のイ・ジョンジェともに良かったです。
しかし、最初の海賊で、洞窟に隠したミサイル追跡の衛星システムはどうなった
のでしょうかね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2007-04-30 22:40 | 洋画=た行 | Trackback(2) | Comments(0)