めぐり逢い An Affair To Remember

●「めぐり逢い An Affair To Remember」
1957 アメリカ 20世紀フォックス映画 106分
監督・原作・脚本:レオ・マッケリー 作詞:ハロルド・アダムソン、作曲:ハリーウォーレン
出演:ケイリー・グラント、デボラ・カー、リチャード・デニング、ネヴァ・パターソン他

        <1957年度 アカデミー賞4部門ノミニー>
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’39にマッケリーがシャルル・ボワイエとアイリーン・ダンを使って作った「邂逅
(めぐりあい)」を、彼自身が’57にリメイクした、アメリカン・メロドラマの王道。
好きですねえ、こういう悲恋もの。ステロタイプなんだけど、こみ上げてしまうの
ですねえ。「愛情物語」とか「慕情」とかね。このあたりのアメリカの悲恋ものは
ストレートで屈託がなく素直に泣けるので、いいです。ちょいとクサイけど。

で、この「めぐり逢い」も、このあと更にウォーレン・ベイテイで同名の映画が、
更に、メグ・ライアンとトム・ハンクスで「めぐり逢えたら」など、数回のリメイクが
行われたほどの有名なラブストーリー。このころの恋てなんて純粋だったのだろう。

ヴィック・ダモンが唄う主題歌「想い出の歌」も、映画に実にフィットしていて、
また、重要な役も担っている。デボラ・カー(「王様と私」の教師役)、美しい!

クリスマスの時期、ヨーロッパからアメリカに向う客船。プレイボーイのニッキ
(グラント)は、ニューヨークにいる富豪の婚約者の元に向うこ途中。
同じ船に、これも婚約中のテリー(カー)が乗っていた。二人は偶然、船内で出会うが、
ニッキーは、そのプレイボーイぶりと婚約者が大富豪であることから、船内の
皆が知っていて、たちまち船内のうわさになる。
ニッキは、イタリアに寄航したときに、テリーと自分の祖母を合わせる。祖母とテリーは
意気投合し、祖母は自分が愛用してたケープをあげる、という。祖母は、ニッキと
テリーが将来結ばれるだろうという予感があったのだろう。
お互いに婚約者がいる身ではあるが、二人はたちまち恋に落ちる。そしてニッキは
自分がまともな仕事について働くから1年後に、お互いの婚約を解消し、
エンパイア・ステートビルの最上階で会おうと約束する。

ニッキはもともと画家志望であったことから、絵画の練習を重ね、絵が売れるまでに
なっていく。テリーも、婚約を解消し、教会で子供たちに歌を教えて暮していた。

そして、1年後。約束の日が訪れた。いち早くビルの展望台でテリーを待つニッキ。
しかし、何時間待ってもテリーは現れない。
テリーももちろん、はやる心を抑えきれず、待ち合わせの場所に急いだのだが、
クルマにはねられ大怪我をしてしまったのだ。

いつまでたっても現れないテリー。やはり自分のところには来なかったのだ、と
確信したニッキは、打ちひしがれて、その場を去る。そして、傷心のニッキは
イタリアの祖母の元へ。しかし、祖母はすでになく、使用人がケープを預っていた。
(このあたりのかつてテリーと祖母が座っていたイスを撫でて感傷にふけるシーン、
いいですね)

画家として成功の道が見えてきたニッキは、画廊に自分の絵を飾れるまでになった。
そして、テリーを探し出そうと決心、ついに彼女の元にたどり着くことができた。
そこには、長いすに足を横たえたテリーがいたが、ニッキは彼女の足が動かないと
は気がつかない。そして、なぜあの日エンパイア・ステートビルに来なかったのか?
と問うのだが、テリーは、私は行ったわ、とウソをつく。行ったけど、あなたのほうが
いなかったのよ、と。しかし、その晩の詳しい天気の様子などを言われると、テリーの
ウソはばれてしまう。
ニッキは、自分の絵が売れるようになったこと、中でも気に入っている絵があるのだが
(テリーとケープを描いたもの)、足の悪い女性が、どうしても欲しい、と言っているので
仕方なく売ることにしたんだ、と、彼女の別の部屋に進むと、そこには、今言っていた
絵が飾ってあったのだ。
すべてが氷解したニッキ。二人は固く抱き合うのだった・・・・。

紅涙を絞る映画。何のケレンもなく、感動に浸れるいい時代のアメリカの上質なメロ
ドラマだ。テリーの、高潔な愛情、女々しくニッキを追うわけでもなく、しかし、本質は
とても純粋な愛に満ちているのですね。それと、お互いの婚約者が、すごく理解が
あるのが、不思議と言うかイイなというか。金持ちケンカせずなのかなあ。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-06-11 23:20 | 洋画=ま行 | Comments(0)