レント RENT

●「レント RENT」
2005 アメリカ Revolution Studios,1492 Pictures,Buena Vista 135分
監督:クリス・コロンバス  原作・作詞作曲:ジョナサン・ラーソン
出演:ロザリオ・ドーソン、アダム・パスカル、アンソニー・ラップ、ウィルソン・ジェレマディア
   トレイシー・トムズ、テイ・ディグス、ジェシー・L・マーティン、イディナ・メンゼル他
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1989年のクリスマス・イブが映画のスタート。ニューヨークで明日を夢見て頑張って
いる若き芸術家のタマゴたち。彼らの住むロフトは電気も暖房も止められていた。
貧乏で家賃(RENT)も払えないのだ。ストーリーは彼らの群像劇。4組の恋愛を軸に
青春の夢と挫折を描く、割と単純なもの。ただ、時代を映して同性愛やエイズ、麻薬の
問題を正面から取り上げていて、ブロードウエイではトニー賞だけでなく、ピュリッツァー賞
も獲得した。出演者の殆どは舞台のオリジナルキャスト。故に歌が極めて上手い。
踊りもいい。ロック&ポップス系の曲もたくさん歌われるが、どれもいい出来だ。
この本を書いたジョナサン・ラーソンは、ブロード・ウェイの初演を前に35歳の若さで
大動脈瘤破裂により急死してしまう。惜しい才能を無くしてしまった。ラストのクレジットで
彼に謝辞が捧げられるのも当然なのだ。

ルームメイトのロジャーとマーク。ミュージシャンのロジャーは恋人がエイズを苦に
自殺して以来すっかり引きこもり状態。秘かに階下に住むヤク中のダンサー、ミミに
心惹かれる。

一方、映像作家志望のマークはカメラを持ち歩きあらゆるものを記録する。マークの
元彼女モーリーンは地域の再開発反対をパフォーマンスで訴える。彼女の現在の
恋人は女性のジョアンヌ。ロジャーたちの親友トム・コリンズはひょんなことから
ドラッグ・クイーンのエンジェルと恋に落ちる。そんな彼らのかつての仲間で、
家主の娘と結婚して以来すっかり変わってしまったベニーは、一帯の再開発を目論み
住人の追い出しを図るのだった。

圧巻は、飲み屋で主人の嫌がるの尻目に、芸術家たちが社会を風刺した歌を歌うところ、
そしてエイズのゲイ、エンジェルが病で無くなり、恋人トムが悲嘆にくれるところ、
そして葬式でみながエンジェルをたたえる歌を唄い、さらに墓地での仲間割れ。
若いはけ口のないエネルギーが、歌と踊りになって映画の中で炸裂していく。
夢を見ることだけが生きがいの若者たちと社会との対峙の構図が、いやらしくなく
描かれていて見事だ。ただ、曲はいいのだが、ちょっと多すぎるかな(映画では)しかも
同じようなテンポが多かったかな、と感じた。
でも、いい映画でした。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-15 23:15 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)