オドレィ・トトゥinハッピーエンド Happy End

「オドレィ・トトゥinハッピーエンド  Nowhere to Go But Up」
2003 日本未公開 アメリカ/フランス/ドイツ 98分
監督:アモス・コレック
出演:オドレィ・トトゥ、ジャスティン・セロー、ジェニファー・ティリー、ライラ・ロビンズ他
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面白いのに。日本未公開はもったいないな、と思った。でもDVDでもいいか。
オドレィありきの作品に違いない。彼女のコケットな魅力が一杯。フランス映画の
味付けタップリで、掌編として楽しめました。

フランスからニューヨークに舞台女優を夢見てやってきたヴァルはホームレスのような
仕事をしながら、オーディションを受ける日々。とにかくお金がないから、基本的には
拾ったほうきでやる掃除婦が主な仕事。そしてマンションの庭に寝袋を使って寝込み、
カラダはそこの水道を使う。

で、そのヴァルが寝起きしていた庭のすぐ上に住むのが小説家ジャック(セロー)。
処女作は大ヒットしたものの、次がなかなか出来ず、やり手のエージェントからは
攻められるし、落ち込んでいた。そんな彼の状況の中にヴァルが現れたのだ。

とにかくヴァルの日常が面白い。ドイツ語ななり、フランス語なまり、スゥエーデン語
なまりなどを怪しく使い分け、なんとか端役にでもありつこうとして必死なのだ。
決してへこたれない彼女のバイタリティは見ていて気持ちいい。

そうこうするうちにジャックは、ヴァルの日常を小説にしてみることにする。やること
なすことが、すべて小説のネタのような娘だから。一度は自分の庭から追い出した
ジャックだが、NY中を探し出し、色々と話を聞く。そのうち、彼は自分が彼女に
惹かれているのではないか、と思い出す。ヴァルは、私に惚れてもダメよ、とか
いっている。
最初は映画向きにNYがぶっ壊れるような宇宙モノを求めていたエージェントも
彼の出来上がった作品を見て、すぐに気に入り、すぐに映画化を決めた。
ジャックは、映画にするなら主役はただ一人しかいない。自分の権利は要らないから
彼女を主役に使ってくれ、と懇願する。願いは聞き入れられ、ヴァルはハリウッドに。

そして出来上がった映画は、大ヒット。さらにアカデミー賞主演女優賞まで獲ってしまった。
まさにハッピーエンドだが、権利を放棄したジョンのところには微々たる金しか
入ってこない。でも彼は幸せだった。
ある日、大女優になったヴァルがNYのジョンのもとを訪れた。ロスもハリウッドも嫌いだ、
という。そして二人で庭の寝袋に一緒に入って空を見上げたのだった・・・。

というお話。べつにどうってことないのだが、作品中のオドレィのコケットな演技や
ずっこけな展開を楽しむべきだろう。アメリといい、こういう役はいい味だしますね。
「ダ・ヴィンチ・コード」の刑事より、好きだな。でも若いうちだけかもね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-08 16:27 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)