幸せのポートレート The Family Stone

●「幸せのポートレート The Family Stone」
2005 アメリカ 20th CenturyFox 103min.
監督・脚本:トーマス・ベズーチャ
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、ダイアン・キートン、クレア・デインズ
    レイチェル・マッカダムズ、ダーモット・マローニー他
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ベズーチャ初監督作品。それにしては豪華キャストが並べられたね。
出だしがディーン・マーティンの歌う「Let it snow」で始まり、タイトルバックがクリスマス
カードという思いっきりのクリスマス映画なんだけど、この時期に観ても十分面白い。
そんなことは「イルマーレ」の時もいったな。アメリカ人にとってクリスマスははやり
特別の意味を持つのだろう。

ニュージャージーの綺麗な雪景色の中、止めてある車が、レインジ・ローバー、
ヴォルボにサーブというスノッブな家庭に、結婚を心に決めた恋人を家族に紹介する
ために長男が連れてきた。その恋人がサラ・ジェシカ・パーカー。長男がダーモット。
母がダイアン・キートンで、次女がレイチェル・マッカダムズ。
クリスマスということで普段離れている家族がみんな集まってきた。長女は身重、
次男はサンフランシスコで建築家をしているというがマリファナをやってそうな
危ない雰囲気。三男は聴覚障害で、しかもゲイ。恋人の黒人男性がいつも一緒だ。
父親もリベラルで、家族が非常にオープン。

そんな家族に結構きちんと育った感じの東部のキャリアウーマンというメレディスを
つれて長男エヴェレットが帰宅した。メレディスを気に入らない母と次女はいろいろと
つらく当たったり。メレディスは、何事もあけっぴろげの家庭に何とか溶け込もうと一生懸命
になるのだが、空回りして上手くいかない。
母は長男の嫁になる女性にはおばあちゃんの指輪をあげる約束をしていたのだが
イエスとは言わない。そんな緊張するクリスマスにメレディスは妹のジュリーを呼ぶ。

ジュリーは家族に一発で気に入られる。イヴの晩餐のとき、ゲイの次男のことを
「親はだれもそう育ってほしくない」とこの家族にしてみれば軽蔑したことを発言、
彼女の真意は別にあったのだが、一家は凍りつく。味方のはずのエヴェレットも
非難するような目つき。いたたまれなくなったメレディスは家を飛び出ていく。
みんなでメレディスを探すのだが、彼女は次男のベンと酒場で大酒を飲み、
酔いつぶれてしまう。そしてエヴェレットは、次第に妹のジュリーに惹かれていく。
母は、病気が再発して、今度は長く持たないことが判っていた。

そしてクリスマスの日。酔いつぶれたメレディスが目を覚ましたのは、次男ベンの
ベッドだった!そこに父親が起こしに来て、観られてしまう。一方、母はおばあちゃんの
指輪をエヴェレットに渡した。エヴェレットは、ジュリーに、ためしに付けて見て、と
いって彼女が縁起が悪くなるから、と断るのに左手の薬指にはめてしまう。
しかし、これがどうしても抜けなくなる。そこにメレディスが登場。妹に何やってるの?
と問う。そして指輪を見つけケンカになる。メレディスは、みんな私が嫌いなのね、
私はエヴェレットと結婚しないわ、弟と寝てしまったのだもの、と告白する。しかし
本当は酔いつぶれていただけで、寝てはいないのだ。ベンからそう聞かされ、
唖然とするメレディス。ジュリーは、エヴェレットの気持ちをわかりながらも、家を去る。

追いかけるエヴェレット。メレディスはベンと結ばれることになる。ジュリーは
エヴェレットを受け入れる。
そして一年後。母のいないクリスマスがやってきた。そしてみんなが集まってきた。
二女のエイミーも救急士のブラッドと、再び愛し合うようになるのだった・・・。

人が多く出てくるわりには、話が単純なので、判り易い。ハートウオーミングなアメリカ人が
好みそうな映画に仕上がっている。しかし人種の問題とか性の問題とかさりげなく
配置されていて、それなりに考えさせられる。
クリスマスの家族の風景を描いた作品として、大向こうを唸らすような映画ではないが
好感が持てる。母のダイアン・キートンがストーリーを締めている気がした。
原題はストーン家という意味に、伝来の指輪の石(ストーン)がキーワードになってるよ、
という引っ掛けだね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2007-10-07 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback(4) | Comments(0)