ロケッティア  The Roketeer

●「ロケッティア The Roketeer」
1991 アメリカ Walt Disney Production 108min.
監督:ジョー・ジョンストン 原作:ディヴ・スティーヴンス
出演:ビル・キャンベル、ジェニファー・コネリー、アラン・アーキン、ティモシー・ダルトン他
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この手の映画は割りと好きなので、これまで見逃してきた。これをNHK-BS2で深夜に
放送。これだからNHKは油断も隙もあったもんじゃない。
アメコミの世界だから、突っ込みどころは満載だけど、所詮はマンガですから、堅苦しい
ことを考えずに楽しむのがコツです。

農薬散布などをして空のレースに懸けているクリフ(ビル)は、次の試合に備えて練習飛行中
FBIとギャングの抗争に遭遇し、ギャングが上空にぶっぱなしたマシンガンが当たり、
飛行機は着陸はしたものの炎上、レースは絶望となった。
彼らが追っかけていたものはハワード・ヒューズが軍に依頼されて試作したランドセル型の
人間ロケット装置。FBIは、X-3といわれるその装置が追跡劇の中で破壊されたと思って
いただ、実はクリフの飛行場格納庫に隠されていて、これをクリフとメカニックのピーヴィーが
見つける。

なんだか判らないままいじっていると、ロケットであることが判る。クリフはこれを背負って
いろいろ活躍しちゃうわけ。ヒーローの誕生だ。
一方、クリフの恋人ジェニー(ジェニファー)は、ハリウッドの女優志望だが、なかなかいい
役が回ってこない。そんなおり、スタジオにクリフがやってきてロケットの話しをする。
これをシンクレアというスターが聞いていた。彼は実はナチのスパイで、アメリカ本土を
攻撃する手段として、X-3を盗む手助けをしていた。ナチは同様の装置を開発していたが
失敗していたのだ。
クリフの話しを聞いたシンクレアは、ジェニーに近づき、ロケットのありかを聞き出そうとする。
クリフとシンクレア(ナチス)、FBIをギャングが絡んだロケットの争奪戦が始まる。

恋人の危機をヒーローが救い出すというパターン(今回はナチの飛行船の上)は、お約束。
そして奇人として描かれることの多いハワード・ヒューズが、いい人で出ている。
特にラストに、クリフに競争用の飛行機をプレゼントするところなど、なかなか粋である。

鉄腕アトムみたいだけど、さしあたって天馬博士がヒューズで、ピーヴィーが御茶ノ水博士
といった塩梅かな。1938年が時代設定だが、古さの中に科学技術の先端を提示する
やりかたは、興味が尽きない。
マンガだけど人情味があって面白く見ました。
なおこの映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-10-15 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)