トンマッコルへようこそ Welcome to Dongmakgol

●「トンマッコルへようこそ Welcome to Dongmakgol」
2005 韓国 Showbox 132min.
監督:パク・クァンヒョン 音楽:久石譲
出演:シン・ハギョン、チョン・ジェヨン、カン・ヘジョン、イム・ハリョン、ソ・ジェギョン他
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韓国で2005年度の興行成績1位に輝いた映画。ファンタジーというよりも、寓意的な
よく出来た反戦映画と見ました。甘いところは多々あるのですが、韓国でなくては
出来ない設定の中で、人間の本来持つ暖かさが十分出ていたと思う。
敵対する同士が同じ環境の中に置かれ、不思議な友情が芽生える、というストーリーは
これまでも、いろんな映画の中で描かれてきているので、びっくりするようなお話ではない。

しかし、これに朝鮮戦争という舞台を与え、疑いや争いを知らない純粋な人々の暮らす
不思議な村に、飛行機で不時着してきたアメリカ軍兵士、韓国軍兵士、北朝鮮兵士を
送りこみ、人間同士、いがみあい、争いあうことのバカバカしさを描いていくと、とても
心温まる映画に仕上がったというわけだ。戦争が舞台だから死人もでるが、なぜか
暖かいんだな。

登場するのは、くだんの不時着した米軍パイロット、スミスと韓国軍の脱走兵(少尉)と
途中で合流することになる衛生兵、それに国連軍に追いかけられてきた北朝鮮の
兵士3人。それぞれがトンマッコル村にたどり着き、最初はいがみ合っているが、村人の
争いとは縁のない暮らしや考えの中で、次第に、いがみ合っているのがバカバカしく
なってくる。村の収穫を手伝い、やがて敵も味方もなくなっていくのだった。

しかし、米軍はスミス大尉を必死に捜索し、北上の途中にある砲台を破壊する計画を
着々と進めていた。収穫も終わり、村祭のころ、明かりを目当てに、トンマッコルに
国連軍の救助隊が落下傘でやってくる。彼らの傍若無人ぶりに、激怒した6人の
南北米国の兵士たちは、彼らをやっつけてしまう。

収穫も済み、6人の兵士たちはいつまでもここにいると、この村が狙われると、村を
出ることを決意、近くにかつて墜落した爆撃機から重機関銃やバズーカ砲を持ち出し、
村を離れ、別な場所にニセの砲台を築く。
北を目指してきた国連軍(米軍)の爆撃機と護衛の戦闘機に機銃掃射を浴びせ、
ここが砲台であるかのように思わせる。スミス大尉だけは、基地に帰り、村を爆撃
しないよう、報告するために隊を離れた。
護衛の戦闘機に3人の仲間がやられたが、爆撃機は、ニセの砲台を本物と間違えて、
爆撃を始めたのだった。これで取りあえずトンマッコル村は守られたのだ。
自らに降り注ぐ爆弾の中で、残った3人は笑顔であった・・・。
「やあ、俺ら、戦争のないときに出会いたかったなあ・・・」

トンマッコル村は宮崎アニメチックな雰囲気。韓国映画のお約束のギャグも満載だが、
シーンが長いと思われるところがある。手榴弾を不発だと思い投げ捨てたところ
とうもろこし倉庫に転がりこみ爆発、もろこしがポップコーンになり、空から降ってくる
ところ。アイデアはとてもいいのだが、スローモーションが長い。またイノシシと南北の
兵士が力を合わせて闘い仕留めるところのスローモーションも長い。そのイノシシを
肉を食べない村人に代わり、6人でシェアするところに、6人の心の結びつきを描き
たかったのだろうが、イノシシのスローモーションは長かった。

印象的だったのは、allcinemaでどなたかも書いて見えるが、上下のシーンが
印象的に多かった。スミス大尉が、不時着するところ、さっきのポップコーンの降るシーン、
韓国軍のピョ少尉が草むらに寝転ぶ俯瞰ショット、爆撃機に向かって蝶の大群が
上昇していくところ、B29から降ってくる爆弾のアングルや、空と陸との戦闘シーン
などなど上から下へ、下から上へと視点が動いていくさまは映画を象徴するシーンだ。
韓国映画にありがちな力んだ演技もあったが、全体としてよく出来たいい映画だと
思いましたね。韓国で大ヒットするのはやはり半島は統一したい、という彼の国の
人々の願いが強いのでしょうね。
尚この映画に関する詳しい情報は

こちら
まで。
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Commented by kimion20002000 at 2007-11-03 18:15 x
TBありがとう。
トンマックルというのは、極力、地域の中でのひとつの村というより、周囲からあえて隔絶してある村の設定ですね。だから、空あるいは天からみた村というかたちで、垂直の視線にもなるんでしょうね。
by jazzyoba0083 | 2007-10-23 23:20 | 洋画=た行 | Trackback(3) | Comments(1)