戦国自衛隊1549

●「戦国自衛隊1549」
2005 角川映画 東宝 119分
監督:手塚昌明  製作:黒井和男 原案:半村良 原作:福井春敏
出演:江口洋介、鈴木京香、鹿賀丈史、北村一輝、綾瀬はるか、生瀬勝久、嶋大輔
    的場浩司、宅間伸、中尾明慶、伊部雅刀他
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洋邦問わずスペクタクル映画が好きで、時々こういう邦画も観てみます。半村良の
原作を元にした70年代の「戦国自衛隊」は角川映画の中でも良品であったわけですが、
今回のリメイクは「亡国のイージス」の福井春敏が「リメイク」した訳で、興味がありました。

allcinemaでも徹底的に叩かれていますが、まあ、そういいたくなる気分も判ります。
実に突っ込みどころ満載で、しかも、40年前のテレビ版「ウルトラマン」から変らない作りに
唖然としましたね。「首都消失」から、VFXは進歩したものの、ストーリーがちゃちだから
いくら自衛隊が全面協力しても、ダメはダメだ。

皆さん一致しているのが、タイムパラドクスの決まりごとである、先祖を殺したらそこから
何代もの未来の子孫が消えるという、矛盾を解決できていない痛さ。
「歴史は自らを修復する力を持っている」というせっかく良い筋書きがあるのに・・・。
北村一輝がO・Nで、中尾明慶がT・Hだったという驚きは良しとしても、鹿賀さんの
織田信長は参ったなあ。戦車や装甲車を走らせヘリを飛ばすため石油精製装置を
つくり、PCを駆使して、江戸をぶっ飛ばす装置を作ってしまった。電気はどこから
引いてきたのでしょうか?それと、「お前らは平成で生きろ、後は俺が・・・」と言って
敵中に突っ込み、弁慶宜しく槍と矢に串刺しにされ、歌舞伎スタイルで絶命する生瀬さん。
これは笑いどころなんでしょうか?
きりが無いので止めますが、そんなストーリーと演出のトンチンカンで白けた上に
江口の芝居が臭い。鈴木京香も自衛隊らしくないなあ。ラスト、現代に還れた一行を
敬礼の列で迎える自衛隊が気持ち悪い。
という訳で、金をかけてこれかよ!というキモチで観ると楽しいかもしれない。

現代。人口磁場シールドの実験場で、実験隊がまるごとタイムスリップ、戦国の世に
飛ばされる。この部隊を指揮していたのが鹿賀さん。副官に的場さん。
この部隊を救出に行く部隊の隊長が生瀬さんで、退官して居酒屋のマスターをやって
いた江口さんが呼ばれて、技官の鈴木京香さんと一緒に戦国時代に行く。
しかし与えられた次のタイムスリップまでの余裕は74時間。

そこでは、織田信長を殺してしまい、みずから信長になり、この時代から日本を
変えていい国にしようとする(なぜ?)鹿賀さんと同調した部下たち。
彼らは「天導」と呼ばれ、斉藤道三らを従えて、天下を取ろうとしていた。そこに現れた
江口一行。最初は、現地人と交戦してはいけない、とかたくなに交戦を避けていたが、
そうもしていられなくなると、マシンガンをぶっ放し、われらの先祖を殺しまくる。
鹿賀部隊と江口部隊の対決となり、江口部隊は辛くも勝利し、74時間後の時空の
ゆがみに間に合うと・・・。

かつて「首都消失」を面白い、と観た人には、面白いでしょう。せめて「復活の日」くらいの
気概を求めたい人は、腹がたつので止めたほうがいいかも、です。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-10-30 23:55 | 邦画・新作 | Comments(0)