クリムゾン・タイド Crimzon Tide

●「クリムゾン・タイド Crimzon Tide」
1995アメリカ Hollywood Pictures,Don Simpson/Jerry Bruckheimer Fiim115min.
監督:トニー・スコット 製作:ドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマー
出演:デンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマン、ジョージ・ズンザ、ヴィゴ・モーテンセン他。
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この前に観た同じトニーの「ドミノ」が、残念な映画だったので、大丈夫かいな??と訝りつつ
観ました。結果、冒険モノ娯楽作の大プロデューサー、ブラッカイマー(最新作は「ナショナル・
トレジャーー2」。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズも)のプロデュースで、大向うを
唸らせる出来では決してないが、娯楽作としては成功していると感じた。2時間弱、眠たく
なることもなく、楽しく観させて貰いました。

「博士の異常な愛情」「未知への飛行」「渚にて」など、核戦争一歩手前、ないし、突入、
という設定は数々ありましたな。
これはその潜水艦バージョン。冒頭、世界でもっとも強大な権力を持っているものは
アメリカ大統領、ロシア大統領、そしてアメリカのミサイル原潜の船長である・・・と
出てくるが、なるほど、そんな感じもしてきてしまった。
閉塞した潜水艦のドラマも数々あり、この映画もその手の殻を破るものではなかったし
(トニーには破る気もなかっただろうが)ストーリーとしてはご都合主義な部分もないでは無い。
しかし、緊迫感を継続し、最後まで見せてしまう出来には仕上がっていた。

デンゼル・ワシントンとジーン・ハックマン(どうしてもフレンチコネクションのポパイのイメージが
抜けんで困るが)は、さすがの演技。安心してみていられる。ハックマン演じる艦長の
ラムゼイ大佐は、艦内に犬を持ち込み、艦内でも平気でオシッコさせちゃうのに、ラストには
すっかり物分りがよくなっちゃてるのがどうもな。ポジションが鮮明でないウラミがある。
もう少し対立するならして欲しかった。

ロシアが内戦状態になり、反乱軍が核のカギを手にしてしまい、アメリカと日本を攻撃する
と(おいおい日本かよ!)脅してきた。米軍には、キューバ危機以来の非常事態宣言が出され、大陸間弾道弾ICBMを搭載した潜水艦アラバマも、極東海域に出撃を命じられた。
その直前に、この艦の副長に任命されたのは、ハーバード大出のインテリ少佐、ハンター
(デンゼル)であった。
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警戒水域に近づいた時、厨房が火災になり、消火活動中に、核ミサイル発射訓練を
実行したことから、これに反対するハンターと艦長は対立するようになる。
やがて、本物の非常事態命令が受信された。タイタン形ミサイルを、10発発射せよ、という
ものだった。同時に、近くにロシアの潜水艦が姿を現し、アラバマに魚雷を撃ってくる。
おとり魚雷で何とかかわしたが、深く潜行したため、無線が受かりづらくなり、続いて
入電した命令書は途中で途切れてしまった。
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副長のハンターは、もしかすると発射中止かもしれないから、一度司令部に確認する
必要がある、と主張する。ミサイル発射については艦長と副長が同じ意見でなければ
ならない、という規定がある。確認することが軍規に添うものと主張するハンターは
艦長の軟禁を命じ、自分が指揮を執ることにする。
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そうして、無線が可能な深度まで浮上しようとするが、また敵潜水艦と遭遇、今度は
こっちも魚雷を発射、これが命中し、敵艦を始末したが、爆発する前に発射された一発が
船尾に命中して、浸水。死傷者が出て、艦内停電、スクリューも停止し、次第に
沈み始める。580メートルだかになると、船殻が破壊されてしまう。観ていて息苦しくなる
ところだ。

そんな中、士官の中には艦長側について、副長を押さえ込もうという動きが出てきた。
艦内はミサイル発射派の艦長につくか、軍規どおり司令部に命令を再確認するかで
対立してしまう。そうこうしているうちに、電気が復帰、スクリューも再び回り始め、
浮上することができた。副長に従ってミサイルを発射しないことを面白く思わない一派は
武力で副長チームから命令系統を奪い艦長を立てて、発射準備を進めることになった。

そんな折、無線が復帰、後から来た命令は、反乱軍が降伏したからミサイル発射は中止
せよ、という主旨だった。ハンター副長が正しかったのだ。対立しいた艦内も、とたんに
歓声に包まれた。艦長は、再び指揮権を副長に譲り、部屋にひっこんだのだ。

そしてハワイの海軍司令部。査問委員会は、二人とも正しく、二人とも間違っていたとも
いえる、としこれは海軍のみならず米国軍が抱える永遠のテーマだ、と結論。
ラムゼイ大佐は早期退職に。ハンター副長は、アラバマの艦長に就任することになった。
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ラストの字幕で、1996年から潜水艦のミサイル発射命令は艦長ではなく、大統領の
権限になったと説明される。愕然。もっと前から、ミサイル発射命令は大統領の最終命令だ
と思っていたのに・・・!。

閉鎖された潜水艦の中で、時間との戦い、対立する艦長派、副長派。見えない敵船、
沈没しかける艦、ミサイルは結局発射中止(これは読める)。特別に目新しいことは
何も無いが、こうした緊張の中でデンゼルとハックマンの丁々発止のドラマは、
引き付けるものがある。第三次大戦をどうするか、とかミサイル発射の権限の問題とか
重いテーマを離れ、素直に活劇としてハラハラドキドキを面白がればいいのではないかと
感じました。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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Tracked from 雑学的ブログ at 2008-03-07 19:38
タイトル : キューブリック監督
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by jazzyoba0083 | 2007-12-10 23:00 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(0)