フール・フォア・ラブ Fool for Love

●「フール・フォア・ラブ Fool for Love」
1985 アメリカ Cannon Group 107min.
監督:ロバート・アルトマン 原作・脚本:サム・シェパード
出演:サム・シェパード、キム・ベイシンガー、ハリー・ディーン・スタントン、ランディ・クエイド他
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WOWOWのロバート・アルトマン没後1周年記念企画の一作。舞台っぽいなあと思って
いたら、案の定サム・シェパードの舞台劇を、アルトマンが映画化した。
全体がラスト30分を観ないと判らない筋立てなので、前半が退屈かもしれない。事実、
私も何が言いたいんだろう、と?マークが頭に一杯浮かびながらの鑑賞。
ベイシンガーの彼氏という男(ランディ・クエイド)が現れ、サムが事実を語り始めてようやく
なんだ、そういうことだったのか、と気がつく。タイトルも原作の劇があるのじゃ、邦題は
いじりようが無かったんだな。

最初、3000キロを越えるクルマの旅を終えて、馬3頭とかつての女?メイ(キム)の元に
戻ってきたエディ(サム)。前半1時間は、この二人の絶望的な愛情物語かと思わせる。
メイがエディに「伯爵夫人と浮気していたんでしょ」なんていうから、引っかかってしまうんだな。
徹底的にメイに嫌われるエディだた、しつこいくらいにメイにまとわりつく。脅したりすかしたり
しながら、なんとかメイの元で暮したいと願う。そうか「絶望的な愛のお話し」なのね、と
思っていると、筋書きはとんでもない方向に行く。

メイの新しい彼氏が来て、エディとケンカになるのだが、エディは最初自分はメイのイトコだ
と言っていたのだが、実はメイは妹なのだ、と説明を始める。父親が一緒で母が違う兄妹
だったのだ。

二人の父(メイの経営するモーテルのそばのトレーラーハウスで暮す老人?)は一度に
二人の女を愛した。彼はそれぞれの女と生活を始め、それぞれにエディとメイという子供が
生まれた。父は、二つの家庭を行き来し、暮していた。ま、重婚罪だ。
メイの母は、実情を知っていて、父のもう一つの家庭を探し当てる。そこでエディとメイは
出会い、愛し合うようになってしまうのだ。メイの母はエディの母に実情を告げ、もう娘に
エディを会わせないでくれ、と頼んで帰った。
その直後、エディの母は家にあった父の猟銃で自殺してしまう。困惑して見守る父。
みんな嘘っぱちだぞ、と言いながら。
ラストは炎の中。炎上するトレーラーハウスから出てこずハモニカを吹き続ける父。自分を
追って来て、銃をぶっ放し、火災の元を作ったエディの彼女。走り去る彼女を馬に乗り追う
エディ。荷物をまとめて歩いて何処かへ行こうとするメイ。彼女を追う新しい彼氏。
そんなところでエンディングとなる。本当のところは良く判らない。エディとメイの抜き差しならぬ
恋は、終わることが無かったのではないか。しかし許されるものではない。
最初の二人がかわす会話のように、やはり絶望的な愛情の話しであったのだと思う。

以下はAllcinemaの解説・・・

 ゴーラン=グローバスのキャノン映画が製作した“アート・フィルム”で、S・シェパードの
舞台劇を彼の指名でR・アルトマンが監督、お返しにと主演にサムを引っ張り出した(しかし、
撮影中二人の仲はずっと嫌悪だったようで、“どうにも虫が好かない男”と後にアルトマンは
回想している)。ニューメキシコのモハーベ砂漠にポツリと建つ小さなモーテルを営むメイ
(ベイシンガー好演)を、さすらいの旅から戻ったエディ(シェパード)が訪ねる。かつて深く
愛し合ってた男女。再びメイを求めようとするエディ。しかし、それを激しく拒むメイ……。

やがて、ひっそり古びたトレーラー・ハウスに暮らす、彼女の影のような存在の年老いた男
(スタントン)が自分の過去を語り始める。
彼は二人の父親だったのだ。泥沼のような愛憎から抜け出せない兄妹を破滅的な運命が
迎える……。乾ききった西部の風土に展開される禁断の愛を描いて、アルトマンの濃厚な
演出が冴える。

詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-01-19 18:00 | 洋画=は行 | Comments(0)