ワールド・トレード・センター World Trade Center

●「ワールド・トレード・センター World Trade Center」
2006 アメリカ Paramount Pictures 129min.
監督:オリバー・ストーン
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール、マリア・ベロ他
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遅ればせながら、WOWOWで鑑賞。あのオリバー・ストーンが、ペイトリオッツになっちゃた
のかなあ、あの事件の後ならば、天の啓示を受けた海兵隊員が、イエスに導かれて
グラウンド・ゼロに来るなんて想定は、O・ストーン監督でもやっちゃうのかなあ、と思っちまい
ました。
でも、ストーンのことなので、ただの愛国映画にするわけは無いと思うわけで・・・。

あの事件を通して、希薄になっていた人間の繋がり、極めて原初的な繋がりの素晴らしさを
描いて見せたのではないか。そこにはイスラムも、キリスト教もなく。

誰かが、この映画を作らねばならなかっただろう。「ユナイテッド93」と同様に。パラマウントは
良くオリバーに任せたな、と思う。オリバーも、エキセントリックにならず、救助隊以外の
犠牲者をまったく画面に出さず、救助に向かった警察官が、生き埋めになり、これを助ける
緊急救助隊やパラメディック、天の指図にしたがった海兵隊、そして何より、ニコラス・ケイジ
とマイケル・ペーニャの家族の思いと愛を描くことにより、「無償の愛」とは何か、恩讐の彼方に
ある絶対的な善は、何かを、訴えたかったのでは無いか。
ただ、天の啓示海兵隊や、ペーニャが寝てしまい夢にイエスが出てくるところ、2度目の崩落
が発生したときに、もはやこれまでと真剣に神に祈る二人などはやはりアメリカの映画の
範疇を抜けないものであろう。

実話に基づいているので、ドキュメンタリードラマといえるだろう。だから生き埋めの二人は
助かる、と判ってはいる、いるが、周囲の暖かさ、無償の相互扶助のアメリカン魂には
胸が熱くなる。一番強く描かれたのは夫婦愛だな。ニコラスが遠のいていく意識の中で、
「ドナ、俺は君を十分愛せただろうか」と瓦礫の中で語りかける。「十分にいい夫だっただろうか」
と。このシーンで夫婦で観ていたアメリカ人は絶対にお互いの手をぎゅっと握り合ったことだ
ろうなあ。
日本人が観ても所詮は他人事にしか思えないだろう。アメリカという国に生まれそだっていない
となかなか全てに共感は難しいだろう。全アメリカ人必見の映画、というわけだ。
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               ●今は、もう二度と観ることのできない「World Trade Center」

ニコラスは2時間殆ど暗い瓦礫の中での演技(というかせりふのみ)。これだけ動かなかった
映画も無いと思う。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで
by jazzyoba0083 | 2008-01-29 23:50 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)