殺意の香り Still of the night

●「殺意の香り Still of the night」
1982 アメリカ MGM Pictures,United Artist 91min.
監督・脚本・原案:ロバート・ベントン
出演:メリル・ストリープ、ロイ・シャイダー、ジェシカ・タンディ、ジョセフ・ソマー他
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偶然とはあるもので、ロイ・シャイダーの訃報に接したその夜、観始めた映画にロイが
主演で出ていた。WOWOWのメリル・ストリープ特集の1つが、私にとっては図らずも
ロイの追悼映画の形になってしまった。
私にとってロイといえば、やはり「ジョーズ」の保安官、「ブルーサンダー」「オール・ザット
ジャズ」などが印象深い。ボクシングで鼻をつぶしてしまったあの顔は一度見たら
忘れられない。04年に多発性骨髄症を発症、薬石効なく、帰らぬ人となった。まだ75歳
だった。今の時代そんなに歳でもないのに。残念だ。合掌。

そのロイが51歳のときにメリルと競演した、サスペンス。メガフォンを取ったのは
この3年前「クレイマー・クレイマー」で名を上げたR・ベントン。
作品としては、極めてオーソドックスな正統派なサスペンス。一人の男がクルマの中で
殺されていたところから物語は始まる。精神科医サム・ライス(ロイ)の元にブルックと名乗る
女(メリル)が、現れた。彼女は殺された男と愛人関係にあり、部屋に忘れていった
時計を奥さんに返してほしいと依頼してきた。そこに刑事が。そう、殺された男もサムの
患者だったのだ。サムはブルックを裏口から逃がし、刑事には適当な返事をしておいた。

やがて、サムはブルックが殺された男がオーナーをしていた骨董店に勤めていたことを
つきとめ、彼女に接近、ある日オークションを見学するといって、彼女のオフィスやってきて
彼女が落としたカギを使って彼女の机の中を覗いてみた。そこにはばらばらにされた
新聞の切抜きが。部屋から出ようとしたところを彼女に見つかり、自分の周辺をかぎまわる
サムは、ブルックから「さよなら、ドクター」と別れを告げられる。

彼女の行方が判らなくなったサムはブルックの同僚のゲイルに、彼女の居場所を尋ねる。
すると、ロングアイランドの両親の家ではないか、と教えてくれる。急ぐサム。
やはりブルックは親の家にいた。そこで彼女は自分の身の上を語り始める。ブルックの
父親は、彼女に対し変質的で、あるひ幼い彼女に迫ってきた父からのがれようとして、
父は手すりを破って高いところから落下し、即死してしまった。これが彼女トラウマだったのだ。

そして、以前診察に来たブルックと付き合っていた骨董店主の夢の話から、店主を殺した
のは同僚のゲイルだということに気がついた。ゲイルも店主の愛人で、ブルックが雇われた
ことから、その存在に嫉妬したのだ。そしてそのころ、ゲイルは刃物を手にしてブルックの
家に入り込んでいた。背後から迫ったゲイルに背中を刺されるサム。そして魔の手は
ブルックのところへ。断崖絶壁に建つ家のベランダで包丁をかざすゲイル。しかしそのとき
怪我をおしてきたサムともつれ合い、ゲイルは断崖の下の岩場に転落していった・・・。

始め、メリルが怪しいと思わせておいて、最後はかなり強引な犯人登場と。四半世紀前の
映画とはいえ、まあクラッシックなできだこと。ロイもメリルも肩の力が抜けた演技で
安心感はあるが、逆にサスペンスに必要な緊張感が薄いように感じた。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2008-02-12 22:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)