フランス軍中尉の女 The French Lieutenant's Woman

●「フランス軍中尉の女 The French Lieutenant's Woman」
1981 アメリカ Juniper Films,123min.
監督:カレル・ライス  原作:ジョン・ファウルズ 脚本:ハロルド・ピンター(アカデミーノミニー)
出演:メリル・ストリープ、ジェレミー・アイアンズ、リンジー・バクスター他
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このところ、不思議な感覚の映画を観る機会が続くが、これもそうした類の映画だろう。
「フランス軍中尉の女」とは、劇中で作られる映画のタイトル。この映画の主役がアンナ
(メリル)であり、相手役の古代生物学者がマイク(ジェレミー)。
この劇中映画がハンパでなくしっかり作られているので、いや最初のうちはこちらのほうの
ボリュームが多く、現在の二人のやり取りはカットバックくらいににしか差し挟まれないので
どんな映画が始まったのか、どこまでが芝居で何処までが現実が、判らない時間帯がある。

それが、現実のボリュームが次第に増えてきて、劇中で展開されている不倫関係が、現実
にも起きていることと重なっていく。劇中映画のストーリーはこうだ。
舞台は1800年代半ばのイギリス。考古学者のチャールズは、研究に訪れた地で、一代で
財をなした金持ちの娘メアリーを見初め、結婚を申し込み婚約をする。幸せにつつまれて
いた二人の前に、「悲劇さん」と皆が呼ぶ女(メリル)が現れる。港の突堤の先端で
波にさらわれる危険も厭わず、去っていたフランス軍中尉の帰りを待つサラであった。

危ないから、といって声を掛けたチャールズと二人にあっという間に恋が芽生えた。
チャールズはメアリーに真実を告げ、「紳士」の資格も剥奪され、使用人のサムにも去られ
尾羽打ち枯らしてしまった。サラと一緒になるためだったのに、サラはチャールズの前から
姿を消す。そして3年後。
ついにチャールズはサラを発見する。すでに金持ちの家の家庭教師に納まっていたサラは
フランス軍中尉の帰りなんてウソで当時はあなたを利用しようとしいたと告白、許しを請う。
彼女から自分の居所をチャールズに教えたのだ。そして、二人はボートに乗って未来に
漕ぎ出した。何もないが二人の愛だけはあった。

そして現実は、アンナもサムもお互いに家庭があった。共演中に愛し合うようになった
二人だが、迫るサムに、アンナは自分の生活を守ろうとする。映画のように上手くは
いかなかったのだった。
というメロドラマであります。アカデミー脚本賞にノミネートされるだけのことはあるしっかり
した脚本であることは確か。メリルもアカデミーこそ逃したがゴールデングローブ主演女優賞
は獲得している。「フランス軍中尉の女」という映画をちゃんと観てみたいと思った次第。
因みにこの1981年の主演女優賞は「黄昏」のキャサリーン・ヘプバーン。私にとって
思い出深いのは「アーサー」のテーマソング「ニューヨークシティセレナード」(バカラック
作曲)が、歌曲賞を獲ったことだな。
尚この映画の詳しい情報は

こちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2008-02-22 23:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)