フォー・ウェディング Four Weddings and a Funeral

●「フォー・ウェディング Four Weddings and a Funeral」
1994 イギリス Channel Four Films,118min.
監督:マイク・ニューウェル  脚本:リチャード・カーチス(アカデミー脚本賞ノミニー)
出演:ヒュー・グラント、アンディ・マクドウェル、クリスティン・スコット・トーマス他
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アメリカでも予想外の大ヒットを記録した、この作品の魅力は、グラントの軽妙な好演に
負うところが大きいが、何より優れているのがR・カーティスによる脚本である。
日記を読み返し、11年の間に65回の結婚式に出席していたことに気づいた彼が、
これまでムダにした土曜日への腹いせに一気に書き上げた脚本に、監督のニューウェルが
べた惚れ。主演にイギリスの色男、ヒュー・グラントを配し、洒落たロマンティックコメディ
に仕上げた。期待しないで観たが、とても面白かった。

4つの結婚式と1つのお葬式を綴ることで、主人公の恋が成就していく様や、さまざまな
愛の形を描いていく。
チャールズ(グラント)は、妹のシャーロットと二人で暮す。毎週土曜日、友達の結婚式に
出席、それもいつも遅刻し、付き添い人なのに指輪を忘れたり、披露宴でも、一言多い
会話で相手を怒らせたり、どうも自分の恋愛は上手くいかない。
ある結婚式で、アメリカ人の女性キャリーと出会う。お互いに惹かれあい、明日キャリーが
アメリカに帰る前夜、ベッドも共にするのだが、キャリーから結婚を前提に付き合うよう
云われて、「そ、それはちょっと」と言ってしまうのが運の尽き。

次の友達の結婚式の時には、歳の離れた富豪の婚約者を伴って来た。愕然とする
チャールズ。彼には、長年彼に思いを寄せているフィオナという女性や、アヒル顔と友人から
バカにされている女性など、女性の存在はいるにはいたが、チャールズはキャリーに
ぞっこん。

3番目の結婚式は、キャリーの結婚式。その披露宴で賑やかにスコットランドダンスを
踊っていたゲイの友達が突然死。その葬式に集った皆の前で、ゲイの親友が
オーデンの詩を捧げるのだが、これが素晴らしい詩。この詩は、この映画から有名になり
ダイアナ妃の葬儀の時にもHeをSheに代えて、朗読されたという。
「世界中にこの嘆きを伝えて。彼は私の全てだった。この愛は永遠だと思っていた。
彼のいない世界など何の意味も無い」という大意だが、「すべての時計を止めよ」で始まる
この詩は、内容も素晴らしいが、言葉の使い方がいい。「葬列の警官は手袋を黒くせよ」
など。

'Stop all the clocks, cut off the telephone. Prevent the dog from barking with a juicy bone.
Silence the pianos and with muffled drum / Bring out
the coffin, let the mourners come?'
Pour away the ocean and sweep up the wood; for nothing now can
ever come to any good.・・・・・

話しを映画に戻すと、4番目の結婚式は、ついに年貢を納めた自分の式。相手はあの
アヒル顔の女性だった。式場に来たキャリーは「もう離婚して一人身なの」とのたもう。
「そんなこと早く言ってよ!」とショックを受けるチャールズだが、式はもう目の前。
耳が不自由な弟に相談するが、いいいいアイデアはない。

そして式がスタート。神父の前で宣誓をするとき、「この結婚に異議のあるものは、今の
うちに申し出よ」というと、弟が、机を叩き、兄に手話で「本当にいいのか?自分の人生だぞ。」
と兄の背中を押す。神父が「あなたはこの女性を愛していないのですか?」と尋ねると
チャールズは「はい」と、ついに口にする。怒った新婦からきついパンチを浴びるが・・・。

そして、ついにチャールズとキャリーは結ばれることになるのだった。エンディングで
チャールズの妹を始め、友達たちが誰と結ばれていったかが、写真で示される。最後に
赤ちゃんづれのチャールズとキャリーの姿が・・・・。しかし、これらの写真の前のラスト
カットが、稲妻だったのは何かの寓意か?
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構えて見る映画ではないが、ホノボノとしていて脚本も良く出来ていて、なかなか楽しく
観ることのできるロマンティックコメディです。この年の英国アカデミー賞作品賞を獲る
(本家のアカデミーは作品賞はノミネート)だけの実力のある映画です。
みなさん大好きな「ノッティングヒルの恋人」のヒュー・グラント、こういう優柔不断な
色男をやらせると好いですね。最盛期のメグ・ライアンと共演させたかったな。
世代が違うからチョイと無理だけど。この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2010-01-19 20:33
タイトル : フォー・ウェディング
 コチラの「フォー・ウェディング」は、「FOUR WEDDINGS AND A FUNERAL(4つの結婚式と1つのお葬式)」という原題の前半だけをカタカナ表記にしたっつ〜ちょっと中途半端な邦題のロマンティック・コメディです。主演は、ヒュー・グラント。ちょっと軽薄で、モテモテだけど...... more
by jazzyoba0083 | 2008-02-27 22:55 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)