2008年 03月 15日
僕のニューヨーク・ライフ Anything Else
2003 アメリカ・イギリス・フランス・オランダ 112分
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ジェイソン・ビッグス、クリスティナ・リッチ、ウディ・アレン、ストッカード・チャニング他
ウディ・アレンは好きな監督の一人だが、作品によっては、「なんだかなあ」という感想を
持たざるを得ないものもある。これなどはその代表格。「そんなヤツはウディを観る資格は
ない」と言われる熱狂的アレンファンもいらっしゃるだろうなあ。でも、私はそうだから
仕方がない。
一体、ウディの映画の楽しさというのは、セリフの内容。字幕を観ずとも理解できらた
どんなにウディの映画が楽しくなるだろう、とは皆思うことでしょう。
独特の手の動きで、時々吃音者か、と思うようなウディのセリフには、ヒューモアも毒もあって
楽しいのだが、今回、主人公を務めるジェリー(ジェイソン・ビッグス)が、ウディの
影響を受けているという設定あっても、同じような口調で喋られるのは苦痛であった。
かつて友達の恋人同士だった、ジェリーとアマンダ。一目会った瞬間から惚れあい、
すぐに同棲を始める。ジェリーの仕事は脚本家。でもちゃんとした小説を書きたいと
願っている。アマンダは女優志望。学校に通っている。
この二人の恋のありようを主軸に、ジェリーの師として登場する教師のドーベル(ウディ)。
含蓄のあることを言うが、どこか変。
アマンダが6ヶ月もジェリーと寝ようとしないのはアマンダが浮気しているからだ、と
ジェリーに告げ、跡を付けたほうがいいと言い出す。
また、代理人を首にしろ、僕と一緒にロスいいって、テレビの脚本を書こうとか、
物騒だから家には銃を置け、とか。しまいには、ジェリーはアマンダに別れを告げるのだが
アマンダからも別の男を愛してしまったので別れようといわれてしまう。
願ったり適ったりだったが、ドーベルは、警官とスピード違反でトラブルとなり、一人を
撃ってしまったと、いいどこかに潜んでいなければならなくなったので一人でロスに行け、
と言い出す。
ジェリーはしかたなく、一人で空港に向かう。途中タクシーの窓から自分のかかりつけの
医者だった男と腕を組んで歩くアマンダの姿を見つける。思わずぼやくと運転手が
「人生、そんなもんですよ」という。ここがオチだ。
ウディらしいといえばそうだろうが、私には「なんだかなあ」という映画でした。
この映画情報は
こちらまで。
『ちょっと真面目で、ちょっとエッチなピースフル・コメディ』 コチラの「僕のニューヨークライフ」は、ウディ・アレン監督によるタイトル通りニューヨークを舞台に繰り広げられるPG-12指定のラブ・コメディです。 公開時にチラシにイラストを描いたリリー・フラン...... more