幸せのちから The Pursuit of Happyness

●「幸せのちから The Pursuit of Happyness」
2006 アメリカ Columbia Pictures,Escape Artists,117min.
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス、J.C.S.スミス、タンディ・ニュートン、ブライアン・ホウ他
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ウィル・スミスが実の息子と親子の間柄の映画を撮ったとして知られた映画。
息子のクリストファーは、映画でもクリストファーという名前で出てくるが、やはり
実の親子だけあって、二人の演技はしっくりいっている。
タイトルのHappynessはワザと間違えている。理由は映画を観ると判るしかけ。

主人公クリス・ガードナー(ウィル)は、実在の人物で、映画は実話に基づく。
映画に固さ、というものがあるとすれば、この映画は全編柔らかい。優しい音楽が終始
流れているのは「ニューシネマ・パラダイス」のようだ。
通の間では評判が芳しくないが私は、面白く見ました。しかし、ホームレスにまで身を
落としたクリスを演じているウィルは、この映画1本で数十億を手にし、映画の中では横目で
羨ましく眺める豪邸に、実は住んでいるんだなあ、と考えちゃって、そんなイメージが
映画鑑賞の邪魔をしましたが・・・。
それと、サクセスストーリーなのにサクセス部分が描かれていないから不満だ、という声も
多いが、私も、ラストで豪邸に住んで、フェラーリに乗ったクリスが出てくるのか、と
思ったけど、サンフランシスコの坂道に笑い声とともに消えていく親子の会話で終わって
正解だったと思う。なぜなら、成功した姿を見せてしまっては、貧乏を歯を食いしばって
生きてきた親子の「心温まる」ストーリーが台無しになってしまうからだ。リアリティを
示せばいいというものではない。

骨密度を計測する1台200ドルの機械を貯金をはたいて買取り、それを売ることで
成功を夢見たクリス・ガードナーと妻、それに息子。舞台はサン・フランシスコである。
しかし、機械は折からの不況で売れず、アパートの家賃は溜まり放題、妻はホテルの
パントリーで16時間勤務。息子クリストファーを託児所に預け、測定器を1日中売り歩く
父。幸せは訪れない。
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クリスは思う。ジェファーソンは何故、幸せを追求する、と言ったのか。幸せは持ち得るもの
ではないのか、と。
しかし事態はどんどん悪化する。家賃滞納でアパートをおん出される、奥さんは出て行って
しまう。
ある日、ビジネス街を歩いているとみんな幸せそうな顔をしている。あやかりたいなと
思うクリス。そこに真っ赤なフェラーリのオープンカーが止まった。クリスはその男に成功の
秘訣を聞く。株だよ、とその男はいう。
一念発起したクリスは、有名な証券会社のセールス研修生として無給で勤めることになる。
20人のなかから採用されるのは1人だけ。
クリスは、会社から渡される顧客電話帳から、いろんな人に電話を掛けまくり金融商品を
売ろうと努力する。しかし、皆より早く帰って息子を託児所に迎えに行ったり、ついには
モーテルさえ追い出され、教会の慈善宿泊所に泊まる為、毎日夕方5時までに並ばなければ
ならなかったり。ハンディは大きかったが、息子と一緒にいることの愛情に支えられ、
勉強を重ね、ついに会社の採用試験をパスし、社員として迎えられることになった。

採用を告げられるときに偉い人から「今日はいいシャツを着てるね」「ええ、今日は研修最後
の日ですから」「明日もいいシャツを着てくるんだね。君の初日だからね。歓迎するよ、
クリス」 このあたりの会話でクリスの目には涙が溢れてくる。ぐっと来るシーンだ。

クリスはその足で託児所に行き、息子を抱きしめる。彼の愛の力があったからこそ自分は
頑張れたんだ、と息子に感謝をいいたかったのだ。
クリスは8年間、この会社に勤めたあと自らの投資会社を設立し、今も成功を続けていると
いう。めでたしめでたし。

心温まる映画だった。夢を諦めない不屈の努力も必要だが、ルービックキューブを解いて
ビックリさせた証券会社の人事担当重役トゥイッスル氏との出会いとか、アメフトの
ボックス席に招待してくれた顧客とか、の出会いというラッキーも無ければ、幸せは
ついてこなかっただろう。世の中には努力していても報われない人はたくさんいるわけで。
この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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2006年 アメリカ 118分 原題 The Pursuit of Happyness 監督 ガブリエレ・ムッチーノ 脚本 スティーヴ・コンラッド 撮影 フェドン・パパマイケル 音楽 アンドレア・グエラ 出演 ウィル・スミス  ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス  サンディ・ニュートン    ブライアン・ホウ  ジェームズ・カレン  ダン・カステラネタ  カート・フラー 1981年、クリス・ガードナー(ウィル・スミス)はサンフランシスコで高級医療機器を販売し...... more
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by jazzyoba0083 | 2008-04-16 22:35 | 洋画=さ行 | Trackback(5) | Comments(0)