2008年 04月 22日
恋するレシピ~理想のオトコの作り方~ Failure to Launch
2006 アメリカ Paramount Pictures,97min.日本未公開
監督:トム・デイ
出演:マシュー・マコノヒー、サラ・ジェシカ・パーカー、ズーイ・デシャネル、キャシー・ベイツ他
「全米大ヒット」って書いてあるけど、日本では未公開。物語としては決して面白くないわけ
じゃないけど、キャスティングが地味だったかな。
いかにもアメリカらしい、ライトなラブ・コメディ。こういうのキライじゃないです。な~んも考えず
に楽しんでみることができるから。という訳で、この映画も気楽に楽しませていただきました。
日本じゃ想像もつかない、「親離れしない独身男を巣立たせる女」という商売する女性を
サラ・ジェシカ・パーカーが演じる。この手の顔は好き嫌いが分かれるタイプでしょうね。
私はどちらかというと、ごめんなさいタイプで、むしろ、ズーイの方が気になりましたね、
あるいは、ラスト近くにマシューの友達の恋人になるレストランのウエイターの女の子とか。
ヨットのセールスマン、トリップは、仲のいい友達エースとデモと遊び暮す気楽な独身。
適当に女の子と遊んで週末に両親と一緒にすむ家に女の子を連れ込み、ワザと両親に
出くわせて分かれるというパターンで楽しんでいた。
しかし、両親(ダッド=テリー・ブラッドショウ、マミー=キャシー・ベイツ)は、いい加減に
トリップに家から出て独立して欲しいと願っていた。そこで二人は友人の息子で成功した
という「巣立たせ屋」のポーラと契約、トリップと恋人になって独立を促がすことになった。
そうとは知らず、トリップはポーラに恋してしまう。やがて、トリップがいつも遊んでいる
黒人の男の子は、6年前にトリップが婚約した女性の連れ子で、その女性が亡くなってしまい
以来、男の子の遊び相手になっていたのだった。そんな真実を知って悩むポーラ。
ある日、友人のデモが、騙されているトリップを観ていられなくなり、ついにポーラは金で
独立を促がす役を請け負った女だとばらしてしまう。
トリップは、自分で料理を作りディナーにポーラと両親を招き、彼らに深く感謝するとともに、
ポーラと結婚して、同居する!とワザと嫌がらせをする。
そして「出て行くともさ」と捨て台詞を残して家を出て行く。ポーラも深く傷ついて、田舎の
実家に引っ込む覚悟を決める。
恋する二人なのに、意地を張ってジャべりもしないので、両親や友人たちが一計を案じた。
それはポーラのルームメイトで、トリップの友人エースの恋人になるキット(ズーイ)が
田舎に帰るポーラを空港に送っていくといって途中でエースの家により、そこでポーラを
家に監禁する。家のクローゼットには、友人によって縛られて口にテープを張られた
トリップがいた。
二人は少しずつ離し始める。そしてお互い謝りあい、愛を確認することが
できたのだ。その様子は、コンピュータプログラマーであるエースの家の17台のリモコン
カメラでみんなが陣取るレストランにwebで実況中継され、友人たちも二人のハッピー
エンドに拍手を送るのだった。
ようやく二人の生活を取り戻したパパとママがレイ・チャールズの「Hit the road jack」を
歌い、それがエンディングソングに切り替わっていくところがまたスマートだ。
本線はマコノヒーとSJパーカーの恋物語だが、友人エースとキットの恋もなかなか味わいが
ある。またマコノヒーのパパとママの愛のありかたもまた考えさせる。
トリップがリスやイルカやトカゲにかまれるのだが、友人らは「おまえが自然に反している
から反撃に会うんだ」なんてことをいう。それでラストにポーラと結ばれたトリップが
ヨットに乗っているときポーラのセール操作ミスで、セールがトリップにあたり彼が海に転落、
しかし、その時現れたイルカは、彼に優しく話しかけるのだった。
原題は「打ち上げ失敗」とか「発射失敗」とかの意味で、ポーラの商売失敗を表す。
この映画の詳しい情報は
こちらまで。
コチラの「恋するレシピ 〜理想のオトコの作り方〜」は、「ショウタイム」のトム・デイ監督のロマンティック・コメディです。 主演は、「U-571」、「ニュートン・ボーイズ」のマシュー・マコノヒー。個人的には、彼の出演作を観るのはかなり久しぶりな感じです。 ....... more
原題:Failure to Launch シマリスに噛まれ、トカゲに噛み付かれ、イルカにもイジワルされてしまう、そんな反自然男なプレイボーイ、恋の深みに嵌るのを避けるも、その時が来る・・ プレイボーイといっても既に35歳のトリップ(マシュー・マコノヒー)、いまだに両親と同... more
あ~そうですよね。旅立たせないといけなかったんだ。
でも、なんか映画自体を指してるみたいで皮肉ですね。
いや、つまらなくはなかったのですけど、
せっかくのキャストなのでもうちょっとスペシャル感が欲しかったです。