ヘンダーソン夫人の贈り物 Mrs.Henderson Presents

●「ヘンダーソン夫人の贈り物 Mrs.Henderson Presents」
2006 イギリス Pathe Pictures,BBC Films,103min.
監督:スティーヴン・フリアーズ、脚本:マーティン・シャーマン
出演:ジュディ・デンチ、ボブ・ホスキンス、ウィル・ヤング、クリストファー・ゲスト他
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イギリス映画お得意の実話に基づくハートウォーミング映画。アカデミーにノミネートされた
ジュディ・デンチの演技も勿論納得だが、劇場支配人ヴァンダム氏を演じたボブ・ホスキンス
が、とてもよかった。彼の存在なくして成立し得ない映画だったろう。
先の大戦直前に、女性のヌードを劇場で初めて上演したローラ・ヘンダーソン夫人の
実話に基づくストーリー。お金持ちで、わがままで、世間知らずなオバサンだが、憎めない。
その裏には、第一次世界大戦で息子を21歳で異国のフランスで亡くしている、という悲しい
現実があった。彼女が息子の遺品を整理していたら、女性の裸の写真が出てきたという。
息子は本物の女性の裸を見ずして死んでいった、はっきりいって犬死だったと、断言する。
だから、戦地に赴き命を懸ける若者に、本物の女性の裸を見せたかったのだ、と。
それが私たちの役目だからと。

空襲が激しくなったロンドンで大勢が集る劇場は危険だ、と当局から劇場閉鎖を言い渡された
時、劇場前で入れろ、と怒鳴る大勢の兵隊の前で、官憲に聴こえるようにスピーチをする
夫人であった。

『1937年、富豪の夫に先立たれ莫大な遺産を受け継ぐことになった未亡人のローラ・
ヘンダーソン。遺産の使い道としてソーホーの中心にあったウィンドミル(風車)劇場を買い
取ることを思いつく。
そして、支配人として雇ったヴィヴィアン・ヴァンダム(ホスキンス)と二人三脚で、劇場経営に
乗り出した。
それは、当時の上流階級の女性としてはあまりにも型破りな行動だった。当初は
ヴァンダムが提案した<レビューの>ノンストップ公演が受けて上々の滑り出しをしたものの、
<他の劇場が次々と真似をしたため>次第に客足は落ち込み、
経営は苦しくなっていく。そこで夫人は、女性の裸をステージで見せることを提案する。
常識的には不可能なこのアイデアだったが、夫人は幼なじみだった役所の担当官<長官>
を丸め込み、女性が動かないことを条件に許可を取り付けるのだった。
前代未聞の“ヌードレビュー”はセンセーションを巻き起こし興行は盛況を博す。そんな中、
街には戦争の足音が迫ってくる…。』(allcinema)

インドで財を成した夫が亡くなり、お金だけあってすることの無い未亡人となったローラは
生来の行動力で劇場を買い、レビューを始める。ヴァンダムという辣腕支配人がいたことが
大きかったが、小型飛行機にだって乗り込み北フランスの息子の墓参りにいってしまう
行動力と勇気は天晴れというほか無い。だが、金持ちケンカせず、という財力の裏づけが
あればこそ、ブルジョアジーなればこそ、という見方も出来る。
お堅いイギリスで、戦争中に女性の全裸が出てくるアメリカンなレビューが上演されていた
とは驚くばかり。日本では到底想像も出来ないことだ。

WOWOWなので、裸にはボカシがかかるけど。
特に、ヌードのために集められた女性陣が、恥ずかしがるのを、劇場に働く男性陣も平等に
ということで裸になるシーンはボケボケ。

「ちょっといい話」程度に見ることが正しいと思うが、映画の評価としてはアンダーレイトな
気がする。感動の大作ではないが・・・。
最後に舞台と客席の兵隊さんが一緒に大合唱するシーンでは、不覚にもウルウルして
しまったぞ!
この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-05-05 17:50 | 洋画=は行 | Comments(0)