女王陛下の007  On Her Majesty's Secret Service

●「女王陛下の007 On Her Majesty's Secret Service」
1969年 イギリス United Artist 130min.
監督:ピーター・ハント
出演:ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、テリー・サバラス、ガブリエル・フェルゼッィ他
e0040938_23222069.jpg

007シリーズは、誰がボンドを演じたか、によって固定的な観念があるようで、これじゃなきゃ
007じゃない、という感じになってしまうのだろうね。古典的なショーン・コネリー、ちょいと
おふざけと、ハイテク武器が出始めたロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナン、そして
ティモシー・ダルトン、最近の人間味溢れるボンドを演じるダニエル・クレイグと。
私はコネリーの後期あたりが好きかな。アストンマーチンの方向指示器から機銃が出てきたり
トランクの下からオイルを流したり、防弾用の鉄板がせり出したりするやつが好きで、欲しくて
欲しくてしょうがなかったのを覚えてます。小学校高学年の頃かな。

そしてこの1作で消えてしまったジョージ・レーゼンビーの作品は、高校2年の頃、ルイ・
アームストロングの歌う主題歌が非常に印象的で良く覚えています。そのころ映画を
見たわけではないのですが、主題歌はラジオのヒットチャートで1位を獲っていたと記憶して
います。ローテク映画の頃の作品ですから、今のCGやVFXを多用した作品に比べれば
アクションは大人しいものですが、ローテクならではの見せかたというものもちゃんとある
わけで、ハント監督はそのあたりをよく計算して作ってますね。カットも全体に短く緊張感が
よく演出されています。特にスキーの追跡シーンは、あの当時にしては出来がいいです。

イギリス秘密情報部のM(B・リー)は、スペクターの首領ブロフェルド(T・サヴァラス)の捜索と、動静を探るよう007号ジェームズ・ボンド(G・レーゼンビイ)に命じた。常に危険な仕事を求める彼は、この命令をあまり喜ばなかった。
こんな時、ボンドはトレーシー(D・リグ)に会った。無謀な生き方と、自棄的な影をもった彼女、
自殺まで図った彼女に、ボンドはなぜか心を魅かれた。そして、彼女の父ドラコ
(G・フェルゼッティ)から、娘を立ち直らせてくれと懇願された。ドラコは、マフィアよりも恐ろしい組織、ユニオン・コルスの首領であった。彼の援助で、ブロフェルドの本拠がスイスにあること
をつきとめたボンドは、単身そこへ乗り込んだ。
e0040938_23231713.jpg

スイス・アルプスのピズ・グロリアで、ブロフェルドは会員制のスキー・クラブと研究所を
営んでいた。そこで、見事に変貌しているブロフェルドに会ったボンドは、彼の正体を見破って
しまった。しかし、何の武器も持たないボンドは、ひとまずスキーで脱走した。
彼の身辺に手榴弾が炸裂する。その危機を救ったのはトレーシーであった。ボンドの報告
から、イギリス情報部は、恐るべきスペクターの陰謀を知った。それは、催眠療法を受けた
娘たちを使って、細菌をばらまき、生物学的戦争を起こそうとするものだった。ボンドは再び
ピズ・グロリアへ潜入し、悪の要塞を火柱の中に葬ったが、ブロフェルドをまた取り逃がして
しまった。一仕事おえたボンドは、初めて愛した女、トレーシーと結婚した。
しかし新婚の夜に、スペクターの魔手が迫って来た。そして、トレーシーは無残にも血に
染って倒れた。最愛の女を殺されたボンドは、燃えたぎる憎悪の中で、ブロフェルドへの
復讐を誓うのだった。

いかにもイギリスらしいヒューモアには溢れているが他のボンドに比べてやはり地味な感じ
は免れない。でもストーリーもまだアナログっぽくぎすぎすしていなくて好きだな。
それとシリーズ唯一、ボンドが結婚する、しかし花嫁はスペクターの魔の手に倒れるという
非常に人間味が溢れる作品で、ラストシーンのボンドの顔は、悪を憎み次作へと繫げて
いる。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/8001442
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2008-05-14 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)