ラスト・ホリディ Last Holiday

●「ラスト・ホリディ Last Holiday」
2006 Paramount Pictures,112min.<日本劇場未公開>
監督:ウェイン・ワン
出演:クイーン・ラティファ、LL・クール・J、ティモシー・ハットン、ジャンカルロ・エスポジート他
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「TAXI in NY」で、粋な姉御ドライバーを好演していたクリーン・ラティファの魅力が
炸裂した佳作。DVDスルーは残念だなあ。結構客が入りそうな内容なんだけど。

ニューオリンズの調理器具販売員ジョージア(クイーン)は、大のお料理好きだけど、
引っ込み思案が玉に瑕。大好きな同じ職場のショーンに、まともにデートの約束もいい
出せないでいた。
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このジョージアが職場で転倒、店内の診療所でCTを撮ってもらうと、なんと頭に大きな
腫瘍が3つも見つかり、余命3週間と宣告される。
自分で「憧れノート」と作り、食べたいものや好きな人や、行きたいところをスクラップして
いたジョージアは、この際、貯金や母の遺産を全部降ろして、我慢してきたことを残された
時間でやり遂げようと決心。会社を辞めて(このときイヤミなマネージャーが、彼女が
トップセールスであることを教えた。昇給を言い出されるのが怖くて秘密にしていたのだが
彼女が辞めると言い出して慌てて時給を上げると言い出したが後の祭りであった)
部屋を整理し、憧れのプラハにあるカルロヴィ・ヴァリの超高級ホテル、「ホテル・プープ」
に行くことにした。そこには憧れであった天才シェフ、ディディエのレストランがあったのだ。
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空港からホテルまではヘリを使い、時間が早いからチェックイン出来ないといわれれば、
空いている1泊4000ドルのプレジデンシャル・スィートを借り、色んなスパを経験し
街で豪華なドレスを買い占めて、レストランに現れるという具合。
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突然現れた謎の大金持ち?にホテルと泊り客は騒然。特に、アメリカの上院議員と
(ジョージアが勤めていた)会社の社長が、ロビー活動のためにこのホテルに来ていた
社長は愛人を同行していた。そんな一行の間に、ジョージアと上院議員は知り合いで、
アメリカの富豪らしい、という噂が一人歩きする。

残された時間を思いっきりやりたいことをやり来たジョージアの周辺で勝手に事件は起こって
いく。レストランのシェフ・ディディエは、社長一行が油や砂糖を避けて代用品を使った
料理ばかり頼むのに比べ、ジョージアが本来自分の得意とする料理をたくさん食べてくれる
ので、感心し、特別の扱いをしてくれるようになった。
ゲレンデでスノボーを楽しんだり、ダムの上からパラシュートで飛び降りたり。
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しかし、ホテルのフロアマネジャーの女が、社長から高額なチップを渡され、ジョージアが
何者かを探るように依頼する。そしてその女が見つけたのが、ジョージアがショーンに宛てた
遺書だった。この女は、突然ジョージアに憐憫の情が湧き上がり、社長にはチップを返し
ウソの報告をし、ジョージアには、お気の毒に、と同情し味方となる。
この女マネージャーはディディエにも喋ってしまった。
一方、ショーンも会社を辞め、ジョージアを追ってプラハにやってきた。しかしホテルに
向かう道がなだれで行き止まりになり、彼はタクシーを捨てて徒歩でホテルを目指す。
そのころジョージアは、いつまでもホテルに居られないと、ショーンの元に帰り、最期を
迎えることにした。しかしこれも雪崩で足止めをくらった。

そんな折りに訪れた大晦日。雪崩で調理人が足りない厨房にジョージアは助手を買って
出る。ジョージアは、着替えて社長や上院議員の席でディナーを迎えようとしていた。
しかし、社長は、手を尽くして彼女が自分の会社の元販売員で年収は2万9000ドル、
詐欺師のようなもんだ、と正体をばらしてしまう。
そこでジョージアは自ら、騙すつもりはなかったのだが、余命3週間を思い切りたのしもうと
ここに来ただけ、楽しかったわ、とテーブルを後にする。上院議員や社長の愛人たちは
すでにジョージアの人間性を愛していたので、この暴露を逆に嫌悪し、社長に「アスホール」
といって去っていってしまう。

すねた社長はホテルの窓の外に出て座っている。なだめにかかるジョージア。そんなホテル
に、ジョージアを診断した医者から、あの腫瘍はCTスキャンのミスで、あなたは健康だ、
というファクスが来ていた。そして、ショーンもやっとホテルに到着。ジョージアは命が救われ
たこと、とショーンが現れプロポーズしてくれたことという大きな喜びが訪れたのだった。

後日。ニューオリンズにジョージアが夢見ていた自分がオーナーシェフのビストロを、
ショーンとともに開店させ、オープンの日にはディディエや市長夫妻なども駆けつけ
二人を祝ったのだった。
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話としては単純で、時として締りがなくなる部分もあるが、クイーンの演技がそれらを
打ち消して余りある。脇を固める助演陣も魅力あるキャラクターがそろっていて、
飽きさせない。オチも読めるが、全体に心温まる見終わった後に嫌な事が残らない
映画だった。
この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-06-28 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)