SMILE スマイル 聖夜の奇跡

●「SMILE スマイル 聖夜の奇跡」
2007 日本 フジテレビジョン、日本映画衛星放送、東宝、電通。124min.
監督・原作・脚本:陣内孝則
出演:森山未來、加藤ローサ、田中好子、谷啓、坂口憲二、高樹沙耶、森公美子ほか。
    ゲスト=玉木宏、飯島直子、佐藤浩市、寺島進、原沙知絵、塚本高史ほか。
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7月29日から8月6日まで、サンフランシスコ、ベイエリア旅行をしたのですが、
セントレア発サンフランシスコ行きUA便のファーストクラス(!)のオンデマンドヴィデオ
カセットで鑑賞。でなければ見なかった映画かも。
しかし、典型的な涙頂戴映画なので、あやうく飛行機の中で泣いてしまうところだった。
ま、それだけ泣きのツボは押さえてあるということだね。長い映画だったけど、飛行機の
中、ということもあり結構集中してみることが出来た。

陣内孝則がアイスホッケーに魅せられて構想8年、フジテレビの亀山さんやら大多サン
やら、杉道さんやらの力で映画になりました。
ストーリーは洋画などにありがちな弱小スポーツ少年団に型破りのコーチが来て、意外な
練習法で見る見る強くなり、病弱な少女との約束を守るために必死になって試合に臨み
見事優勝するが、少女は残念ながら天国へ・・・。というどこかで見た話を寄せ集めて
泣き所を適宜配したもの。目新しいことはありません。ただ、この手の映画って日本人は
弱いんだよなあ。(アメリカ人も弱いかも)判っていても泣けてきちゃうんだよなあ。

東京でタップダンサーとしての自立に失敗した森山未來君は、恋人の加藤ローサのいる
北海道へ逃げるように帰ってくる。モロ師岡さんのお父さんに結婚の許しを請うが、彼が
条件としたのが、万年最下位の弱小少年アイスホッケーチームを全道大会で優勝させる
こと。
アイスホッケーなんてやったこともない、第一、スケートが滑れない森山君ではあったが、
ローサさんと結婚したいばっかりにウソをついて監督を引き受ける。
さてどうしたものか、森山君はタップのリズムを応用した攻撃法を考え出しこれを楽しく
教え込む。
このチームのエースの昌也君と、いっしょのリンクでフィギアスケートを練習していた
礼奈ちゃんとの淡い恋。しかし、礼奈ちゃんは難病で、回復の見込みは実はないのだ。
しかし、彼女の回復を誓ったスマイラーズは、森山君の熱心にして愉快なコーチ法で
大会を快進撃。ついに決勝戦に進んだのだった。しかし、その頃礼奈ちゃんは天国へと
召されていったのだ。

決勝大会で応援団の中にいた森公美子さんがクリスマスソングの「ラ・パパパン・パン」という
歌を熱唱、満員のスタンドが全員で歌うシーンあたりは泣き所。

映画は成長した昌也君(坂口憲二)が、懐かしいスケートリンクを訪れ、10年ほど前の
礼奈ちゃんとのことを回想するところからスタート。少年たちの純真で健気な心、難病の
少女、そしてスポーツと、これで泣けなかったらどうしたら泣ける?とばかりの教科書どおり
の出来でした。ま、陣内監督2作目としては、そつなくまとめたかな。でもちと長すぎ。
by jazzyoba0083 | 2008-07-29 22:15 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)