フェイク Donnie Brasco

●「フェイク Donnie Brasco」
1997 アメリカ TriStar Pictures,Mandalay Entertainment,126min.
監督:マイク・ニューウェル
出演:アル・パチーノ、ジョニー・デップ、マイケル・マドセン、ブルーノ・カービイ、アン・ヘッシュ
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『数多くのマフィアを摘発したFBI潜入捜査官、ジョー・ピストーネの捜査の全貌を描いた
実話の映画化。現在もマフィアに50万ドルの懸賞金を掛けられ、隠遁生活を送る伝説的
潜入捜査官ジョー役を、ジョニー・デップが熱演。
また骨太なドラマに磨きをかける、アル・パチーノの好演も見もの。単身、NYのマフィア
組織に潜入したFBI捜査官ジョー。ドニー・ブラスコという潜入名で街に潜伏した彼は、
ある日レフティ(アル)という男に出会った。彼に息子のように可愛がられ、さらに危険な
世界へと導かれてゆくドニー。そしてレフティはドニーの出現に夢を見、再び人生を掛けるが...。』(allcinema)

長い映画だったが、また同じ潜入モノでも「デパーテッド」ほど派手さもないが、じっくり
人間模様を見れる好編であった。ジョニデと奥さんの、おとり捜査官ゆえの離れ離れの
生活や、秘密を妻にいえないことからくる2人の心のすれ違いも描かれるが、妻は一度は
離婚を言い出すが、結局分かれないラストは少々描き方が足りない気がした、というか
このプロットを大胆にカットしたほうが、フィルムノワールとしては完成度が高くなったのでは
ないか、とも感じた。時間も短くなるし。

ジョニデも熱演だが、アル・パチーノの映画である、と言えよう。落ち目のチンピラマフィア
を演じるのだが、ジャージも似合ってしまう、そしておとり捜査官を「お前だから許せる」と
言い残して、彼を仲間に引き込んだことがばれて殺されに出かけていったのだ。

ドニー・ブラスコという変名でニューヨークマフィアの組員に、レフティに接触することで
成功したFBIおとり捜査官ジョー。組員の信頼を得て着実に情報を本部に送り、マフィアの
壊滅に成功していった。しかし、マイアミで借りたクルーザーがおとり捜査用のFBIの
所有であることが雑誌の記事から知るところとなったレフティは、あえて彼を信じる振りを
していた。そして、新しい親分の息子を殺しに出かけたところで、レフティは逮捕、ジョーの
ドニーとしての捜査活動は終息したのだった。
彼はこの活躍により金メダルと金500ドルの褒章を受けた。別れる寸前の妻も3人の娘を
伴って参加していたのだった。しかし、ジョーの目は、男として信頼しあった、今は亡き
レフティを見つめていたのだ。
ジョーの活躍により200件の証拠が集められ、100人が起訴された。これによりジョーは
今も仮名で住所も秘密で暮らしているという。
FBI捜査官のジョーが、レフティが引退を夢見てクルーザーを買って海で生活をしたいと
言っていたことを思い出し、捜査過程で取得していた30万ドルを自宅に隠していたのだが、
それをレフティにあげようと取りに戻った時、妻はその大金のことを知っていて、別の場所に
隠していたが、必死に探すジョーが、妻を平手打ちするシーンがあるが「やくざみたい」と
妻に言われ、ジョーがはっとするが、レフティとの心の交流の中で、ジョーの中になかば
マフィアの心が芽生えていたのかもしれない。アカデミーにノミネートされた脚本が光る。

粛々と進むこのフィルムノワールの成功は、アル・パチーノとジョニー・デップの抑えた演技
それと全体的にも抑制された演出も効果をだしていると感じた。
この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-08-28 23:00 | 洋画=は行 | Comments(0)