戦場のピアニスト The Pianist

「戦場のピアニスト The Pianist」
2002 フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス 148min.
監督:ロマン・ポランスキー 原作:ウワディスワフ・シュピルマン
出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、エミリア・フォックス他

<2002年度アカデミー賞主演男優、監督、脚本賞等多数受賞作品>

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 ナチスの残虐さももちろん描かれているのだが、それより主人公が戦争を生き抜いていく様
それを囲む人たち、などがしっかり描かれていて、実に見ごたえがあった。突然の銃撃や
砲撃にドキッとすることもあったが、主人公の心情にシンクロしているので、脅かしの構成では
ないことは明らかだ。実話が原作であることで重みを増してはいる。ポランスキーとしては
下駄をはかせてもらった上の演出が要求される。それを148分という時間を使って、さらに
エイドリアン・ブロディという配役を得て、見事に花咲かせた。奇を衒わないリアリズムと
静かに迫る様々な人間性に圧倒され、ラストでラジオ局でまたピアノを弾けるようになった
主人公の姿に無意識に涙が流れていた。秀作の証であろう。スターチャンネルのデジタル
画像が非常にクリアであった。

『第55回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の感動ドラマ。実在のピアニスト、
ウワディスワフ・シュピルマンの実体験を綴った回想録を基に、戦火を奇跡的に生き延びた
ピアニストとその生還に関わった人々の姿を、過剰な演出を抑え事実に基づき静かに
力強く描く。自身もゲットーで過ごした過酷な体験を持つロマン・ポランスキー監督渾身の
一作。
 1939年9月、ポーランド。ナチス・ドイツが侵攻したこの日、ウワディクことウワディスワフ・
シュピルマンはワルシャワのラジオ局でショパンを演奏していた。街はドイツ軍に占拠され、
ユダヤ人をゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させるなどの迫害が始まる。
シュピルマン家も住み慣れた家を追われる。ゲットー内のカフェでピアノ弾きの職を得た
彼は、様々な迫害に遭いながらも静かに時をやり過ごす。しかし、やがて一家を含む大量の
ユダヤ人が収容所へと向かう列車に乗せられる。その時、一人の男が列車に乗り込もうと
していたウワディクを引き留めた。』(allcinema)
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主人公が悲惨な戦争を生き抜くさまがメインストーリーではあるのだが、最初のうちは
家族、そしてゲットーや強制労働現場での仲間、レジスタンス、恋心を寄せる女性、
その夫たち、ラストのドイツ軍将校との触れ合い、など周辺を彩るキャラクターが素晴らしく
活き活きと描かれている。彼らがブロディの演技を昇華させているといってよかろう。
しかし、いまだにユダヤの悲惨な行いを描き、堂々としているドイツという国のある種の
健全性を見たような気がした。カメラワークも素晴らしいことを付け加えておこう。
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by jazzyoba0083 | 2008-09-21 19:05 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)