ゾディアック Zodiac

●「ゾディアック Zodiac」
2007 アメリカ Paramount Pictures+Warner Bros.Pictures,157min.
監督:デヴィッド・フィンチャー 原作:ロバート・グレイスミス
出演:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr他
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サンフランシスコ・クロニクルという新聞の挿絵画家、ロバート・グレイスミスが、実際にあった
連続殺人事件を書いてベストセラーになった、「ゾディアック」を基本的には忠実になぞった
セミドキュメンタリーのような映画。
事実がベースなので、ドキュメント好きの私としては157分という長尺ではあったが、楽しく
観ることができた。(主人公がなぞ解きを本格的に始めるまでがいささかイライラしたが)
1966年から1992年ごろまで(未だ未解決で捜査が続いている事件)を描くのだが、
アメリカ映画を観ていていつも感心することなのだが、当時のクルマがそのまま良く残って
いるな、ということだ。1960年代中ごろのプリマスなんていう車は大好きでプラモデルを
買って作った記憶がある。刑事たちが使うクルマだ。そのあたりも楽しい映画。

しかも舞台がカリフォルニア全土に渡っていて、サンフランシスコは勿論、ナパ、モデスト
サリーナスなど聞いた名前が出てくるのも興味を引き付けられた点だ。「セブン」「ファイト
クラブ」などで知られるフィンチャー演出、出だしの殺人事件あたりは迫力を持って迫って
来るが、次第に事件の流れを追うドキュメントタッチが強くなり、人間を描くというより事件を
描く結果となった。挿絵画家が、事件を執拗に追い続け、結局は真犯人らしき人物を自ら
特定し、新聞社を辞めてそれを本にして、と、それはそれでドラマチックだが、ただのパズル
好きの漫画家が何で、ゾディアック事件にそこまで入れあげたのか、トースキー刑事の
心境はどうだったか、終わりも、実在の事件をテーマにしたものには必ず付く、字幕での
後日談の説明など、フツーに終わっていった。

『「セブン」「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャー監督が全米を震撼させた実在の未解決事件に挑むクライム・サスペンス。“ゾディアック”と名乗る謎の犯人が引き起こした連続殺人
事件をそれぞれの立場から追究するものの、得体の知れない犯人に翻弄され運命を狂わされていく男たちを描く。出演は「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール、「グッドナイト&グッドラック」のロバート・ダウニー・Jr。
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 1969年7月4日、カリフォルニアでドライブ中の若いカップルが銃撃され女性は絶命した、
と警察に通報が入る。そしてその通報者は最後に“犯人は俺だ”と言い残していた。それから
約1ヶ月後、サンフランシスコ・クロニクル紙に一通の手紙が届き、7月の事件を含め2件の
殺害を実行したとする声明文が書き記されていた。それは、のちに自らを“ゾディアック”と
名乗る者からの最初の手紙だった。さらに、そこには謎の暗号文も添えられ、それを新聞の
一面に載せなければ大量殺人を決行する、と脅迫してきたのだった。
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以来、同紙の記者エイブリーと風刺漫画家グレイスミスは、この一件と暗号解読に並々ならぬ執着をみせ没頭していく。一方、サンフランシスコ市警の刑事トースキーとアームストロングも取り憑かれたようにゾディアックを追いかけるが…。』(allcinema)
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長い映画なので、それだけ時間も経過し、登場人物も多く出てくる結果となるのがやや煩雑。
実は最初の2件だけはゾディアックの犯行で、その後の殺人事件はほかの殺人事件を
新聞で読み、いかにも自分がやったように犯行声明をだしているだけなのでは?とも疑われたが、結局、最初の銃撃事件で襲われた若いアベックのうち瀕死で救出された男性が、
一度は捜査対象になり、家宅捜索までした男を指差したことで、事件は急転直下、解決へ
向うのだが、その容疑者は取調べの最中に心臓発作で死亡してしまう。事件はまた闇の
中に。しかし、彼が逮捕されるまで鳴っていたグレイスミスの家の無言電話はピタリと止んだ
というから、死んだ男が何かしら関わっていた可能性はある。だが複数犯であるという目も
否定しきれないまま操作は今に続いているのだ。

ジェイク・ギレンホールは、一見頼りない漫画家だが実は変質的に犯人を追い続けるという
根性を持っている。そのあたりの性格も含め、いい感じだった。それとトースキー刑事役の
マーク・ラファロも(二人とも時間経過の割に年を食わないのが不思議な感じだが)、
悩み多き刑事を上手く演じていたと思う。
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犯人は誰なんだろう、という一点で引っ張っていってしえている。ゾディアックが使っていた
暗号とやらも、もう少し解説してくれたらなあ、と思った。
ゾディアックって実際、そういう時計があるんだよね。えらい迷惑だったろうなあ。
この映画の情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-03 23:10 | 洋画=さ行 | Trackback(2) | Comments(0)