ミッドナイト・イーグル Midnight Eagle

●「ミッドナイト・イーグル Midnight Eagle」
2007 日本 松竹・Universal Pictrures 朝日新聞、テレビ朝日系列各局、131min.
監督:成島出
出演:大沢たかお、玉木宏、吉田栄作、竹内結子、藤竜也、石黒賢、袴田吉彦ほか。
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テレビ朝日系列も、もったいない金を使っちゃったねえ。去年の封切りで、宣伝に乗せられて
危うく映画館に行きそうになったけど、止めといてよかった。これだけ褒めるところがない
映画も珍しい。「守りたい人がいる」とは「日本沈没」で草彅くんが使っていたセリフだね。
自衛隊が協力すると「自衛隊は軍隊ではない」なんてセリフもサービスしなくちゃいけないのか
ね。「亡国のイージス」とかでも、そんな雰囲気ありありでしたでしょ。
結局、数十年前の「首都消失」」の頃の日本映画の出来を上回れないんだな。このジャンル。
むしろ「首都消失」の方が良かったかもしれない。
原作を読んでないので、ストーリーそのものをどうこう言えないが、この映画の脚本の出来は
ひどいものだ。どこにそんな数がいたか、と思うような北の(とは映画では絶対に言わないが)
工作員。弾に当たらない大沢と玉木。ステルスが1機墜落しているのに全然騒がない世間。
事件に巻き込まれた素人と軍隊と首相をチーフとする危機管理室の風景も、デジャヴ感満点。
何もしない米軍。そして最大の欠点は、日本人のメンタリティなのかラストに悲劇を持ってきて
お涙頂戴になること。これも構造は「日本沈没」と一緒だ。
私ならナパーム弾じゃなくても、今は周囲何キロを真空にしてしまう爆弾がありましょうに。
それを使って、主人公たちにはステルス乗員用の酸素マスクを着けさせておいてハッピー
エンドにしちゃうね。

大沢たかおは、戦場カメラマン。玉木宏は新聞記者。竹内結子は、大沢の奥さん(病没)の
妹で、一人息子を預かって育てている雑誌記者。

大沢が山で星の写真を撮っていると、夜空をジェット機の炎と思しきひかりと、しばらくしての
爆発音。特殊爆弾を積んだ米軍のステルス機が北アルプスに墜落したのだ。爆弾を仕掛け
たのは横田基地に潜入した北の工作員。そして北は、工作員多数を北アルプスに送り込み
この爆弾を何とかして爆発させようとする。核爆弾でもあるこの爆弾が爆発すれば日本全土
に放射能の影響が出ることは間違いない。極秘のうちに自衛隊の特殊部隊を雪山に送り
込む。そして北の工作員と激しい銃撃戦。

特ダネのかけらを手にした記者玉木は、先輩である大沢が決定的写真を撮っていたことを
嗅ぎつけ、二人で北アルプスに向かう。そして工作員と自衛隊の戦闘に巻き込まれる。
一方、北の工作員と脱北者愛人に出会った竹内は彼らをかくまいながら逃げる。そして
工作員はこと切れるときにICチップを竹内に渡す。これが爆弾の爆発タイマーを解除する
暗号が入っていたのだ。公安によって、危機管理室に連れてこられた竹内はチップを
官邸に渡す。そして無事パスワードが判明しタイマーは解除、と思ったら大量の工作員が
必ず爆発!とばかりに押し寄せる。もはやこれまで、と観念した大沢は、ステルスについて
いる連絡用CCDカメラを通して、首相にナパーム弾を落とせ、という。爆弾は高熱に耐える
が、工作員は壊滅できるわけだ。そんなことをしているうちに玉木が銃弾に倒れる。

ナパームは国連で禁止されているので、日本海にいる米海軍の原潜からポラリスを発射、
弾頭を高熱爆弾に置き換えて北アルプスに向けて発射。大沢と自衛隊の吉田栄作は
犠牲となったのだった。

一番いやだったのは、ラストで大沢らが愛する人を守るために、自らを犠牲にするという
愁嘆場。日本人てこういうメンタリティーが好きなんだろうな。私は嫌いですが。
そういえば「ローレライ」も、自己犠牲だったな。これから見ようかな、と思っている人、
よほど出演者の誰かのファンならともかく、私個人としては、見るだけ時間の無駄だと
思いますよ。ま、誰がどう見ようと勝手なんですけどね。余計な御世話か。
あまりに頭に来たもんで。この映画の酷評も含めた情報は

こちら
まで
Commented by アナベル・加トー少佐 at 2009-01-10 00:39 x
イギリス=勝ったけど大損害、アメリカ=ひとつの目的の為にみんな死んじゃう、ドイツ=とにかく最後に全員戦死、以上各国戦争映画の法則でした。
by jazzyoba0083 | 2008-10-20 23:10 | 洋画=ま行 | Comments(1)