ダーティマリー・クレイジーラリー Dirty Mary,Crazy Larry

●「ダーティーマリー・クレイジーラリー Dirty Mary Crazy Larry」
1974 アメリカ 20th Century Fox Films Co.,94min.
監督:ジョン・ハフ 
出演:ピーター・フォンダ、スーザン・ジョージ、アダム・ロアーク、ヴィク・モロー他
e0040938_8313321.jpg

ニューシネマの傑作「イージー・ライダー」から5年。チョッパーバイクがクルマに置き換わった
ような設定で、明日なき若者の無軌道振りを激しくもさりげなく描くスピード感あふれる映画。
不条理なニューシネマなので、ラストも衝撃的。「イージー・ライダー」「俺たちに明日はない」
に通低するものだろう。当時の閉塞したアメリカという国をよく表していると思う。
今年68歳になるピーター・フォンダが、夢を見たくてもどうしようもない現実に足掻く若者
ラリーを好演。着いて離れない万引き仮釈放中のイカレ女、メリーを演ずるスーザン・
ジョージのあばずれっぷりもいい。全然美人じゃないけど、それがまたリアルなんだな。
そして権力の権化みたいなサンダース軍曹ヴィク・モロー。これもポジション明確でいい。

酒を飲んでカーレースに出たレーサー、ラリーとメカニックのディーク。何とか再起を願って
やったことが小さなス-パーの強盗。そして追跡してくる警察との追いかけっこ。これが
全て。追いかける警官のチーフ、フランクリン(モロー)。
e0040938_8321459.jpg

この映画はパトカーと逃げるラリーの69年型ダッジ・チャージャーの追いかけっこに尽きる。
スリリングな様々なシーン、ヘリと駆け引きなど、行く手に希望を持てない若者たちの
心情そのものに、激しく突っ走り、スピンし、激突する。
e0040938_8414888.jpg

今はあまり用いないだろう、ズームや、衝撃的なラストにいきなりエンドロールがかかり、
エンドテーマが流れるというのは、いかにもニューシネマっぽいな。いい意味でだよ。
短い映画なので、繰り返し見ても飽きないだろう。
この映画の情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-10-22 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)