バタフライ・エフェクト2 The Butterfly Effect 2

●「バタフライ・エフェクト2 The Butterfly Effect 2」
2006 アメリカ New Line Cinema,Film Engine,92min.
監督:ジョン・R・レオネッティ
出演:エリック・ライヴリー、エリカ・デュランス、ダスティン・ミリガン、ジーナ・ホールデン他
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2年前にアシュトン・カッチャー主演で作られた「バタフライ・エフェクト」の続編風だが、
出ている人もストーリーも何ら関連性がない。一羽の蝶が羽ばたくと地球の裏側で
竜巻が起きるというカオス理論(初期の微小な差異が将来、予測不能の事象を引き起こす)
をベースにしているのだが、作品としては前作の方が上等。が、この2も面白くないわけでは
ない。むしろ、前作が小難しかったのに比べ、タイムパラドクスのお遊びという感じがしない
わけではないが、判り易かった。ラストはよく考えると、前作と似ている。
ラストシーンでジュリーに抱っこされるニックというベイビーは、主人公であったニック自身
であったわけだ。

IT企業のエリート営業マン、ニックは写真家志望のジュリーと恋仲。将来は結婚も考えて
いる。そんな2人がジュリーの24歳の誕生日に友人のトレイバーとアマンダの4人で
湖畔に行きお祝いをしていた。そこにニックのボスから仕事の電話。4人はパーティーを
引き上げて、会社に向かうが、途中でクルマのタイヤがパンクしスピン。態勢を立て直す
ひまもなく、接近してきた大型トレーラーと激突してしまった。

気がつくと、ニックは母親の手を握って病院のベッドにいた。他の3人は死亡した、と聞かさ
れる。何とか立ち直り仕事に復帰したニックだったが、突然頭痛に襲われる。写真を見て
いるとそれが揺らぎ始め、時制に変化が起きる。
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まず、ニックは湖畔の誕生日パーティーに戻る。帰りの車の中でシートベルトをはずして
後部座席の友人カップルの写真を撮っているジュリーに、シートベルトを締めるように
いう。その直後、同じ事故が起きる。
今度気がつくと、自宅にいて、ジュリーは元気。友人たちも元気。1年間、自分は悪夢を
観ていたのか、最愛のジュリーに再会できたことを激しく喜ぶニックであった。

さらに仕事では、無能な上司が映った写真を見ているとまた時制に変化が起き、気がつくと
彼は会社の副社長に昇進していて、かつての上司は今や部下になっていた。
しかし、その状況においてはニックはすでにジュリーと別れていて、ジュリーは他の恋人と
くっついてプロの写真家を目指していた。
また、ニックには投資家の娘という新しい恋人がいたりした。
また親友のトレイバーの投資が失敗、25万ドルを返さなくてはならなくなった。しかし会社は
ニックの営業の失敗で、倒産してしまっていたのだ。このごたごたの中でジュリーが
ニックに会いにきたところで、銃で撃たれてしまう。

そして、また誕生日のパーティーに戻るニック。今度はジュリーに、ニューヨークに行って
プロを目指せ、という。つまりは別れるということだ、と告げる。彼女のことを思ってのこと
だったが、実はお腹に赤ちゃんがいるの、と言い残してジュリーに、はクルマで去って行った。

他人のクルマを拝借して、急いでジュリーを追うニックだったが、トレーラーの後ろを走る
ジュリーのクルマの横につけて、赤ちゃんが出来たとはしらなかった、愛しているんだ、
と呼びかけるが、彼の走る車線には前方から車が接近、万策尽きたニックは自らハンドルを
崖下に向かって切ったのだった。

そしてラスト、ジュリーにニック、と呼びかけられたベイビーが、4人で撮ったあのキャンプの
写真に目を向けると、写真がゆがみ始めたのだった。

ラストは、前作の体内回帰と通ずるものがある。考え落ちで良かったんじゃないかな。
今回はカオス理論というよりは、タイムパラドクスのお遊びと考えた方が良く、本当の
カオス理論を見たい方は、難しいけど前作を見ることをお勧めする。別の映画と考えた
ほうがいいかもしれない。俳優さんたちは全員知らない人たちだが、だめじゃん、という
レベルでもないと感じた。
それにしても冒頭で正面から走ってきた大型トレーラーを、ラストでは追い抜く格好に
なっているのはどうしてだろうか?あんまり関係ないか。
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by jazzyoba0083 | 2008-11-09 17:23 | 洋画=は行 | Comments(0)