ピースメーカー The Peacemaker

●「ピースメーカー The Peacemaker」
1997 アメリカ DreamWorks SKG,121min.
監督:ミミ・レダー  脚本:マイケル・シファー 音楽:ハンス・ジマー
出演:ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン、マーセル・ユーレス他。
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「ディープ・インパクト」「ペイ・フォワード 可能の王国」で知られる女流監督、ミミ・レダーの
ノンストップ・スパイ・アクション。旧ユーゴあたりの歴史が判っていた方がより面白いだ
ろう。今から11年前の映画なので、美しいニコール・キッドマンが、まだ女としての美しさが
にじみ出てくる前。それでも、おでこの広い青い目の金髪は、三大美人の名に恥じない。

話はよーく考えると判るのだが、先に言ったように、民族の歴史がやや難しいかも。しかし
テンポはめちゃくちゃ良くて、息をつかせぬ2時間ではある。女流とは思えないドンパチぶりで
アクションもなかなかいい。そしてラストの処理もしゃれているんじゃありませんか?

これが9/11の前に創られていたことは象徴的で、主犯がNY入りするときに、飛行機の窓から
WTCが見えるのがテーマを考えるとき、何ともやりきれない。私は、背中に小型核爆弾を
背負った兄が、NYの雑踏を国連本部を目指して歩いているとき、祖国で妻と娘を内戦で
殺されるシーンを回想し、気がついてまわりを見回すと、罪もない様々な皮膚の色の人々が
平和そうに歩いている光景を目の当たりにする。そこで、自分は撃たれながらも、バックパック
からタイマーを取り出して止めるか、と思った。止めなかったけどね。あの勿体付けは
なんだったんだろう。

ボスニアで、数日後に開催される国連の和平交渉に出席する予定の外務大臣が射殺される
ところから映画は始まる。
一方ロシア。アメリカとの戦略核削減交渉が進捗し、10基のSS-18ミサイルが廃棄される
計画が進んでいた。鉱山の町で解体するために列車に積んで運ぶ途中、コドロフ将軍らに
よって奪われ、イランに横流しされようとしていた。その時、1基の核弾頭が、爆発させられた。

この爆発を衛星で捕らえたホワイトハウスは、各密輸対策チームのケリー博士(キッドマン)
に、調査を命じる。ケリーは、女性に命令されても文句を言わない軍人を連れてきて、と
要求、これによってケリーの相棒になることになったのが、デヴォー中佐(クルーニー)だった。
彼らは国防省や国務省と連絡チームを作り、核がイラン方面に向かったことを確認、衛星で
追跡し、さらにトルコに飛び、そこからヘリでトラックを補足し、ロシアからの領空侵犯の警告
も無視し、空から核弾頭の回収に成功した。しかし、そこには9基しかなかった。

1基は、小型化されて、ボスニアの男の手に渡り、NYに運ばれようとしていたのだ。ロシアの
廃棄ミサイルを1つ金で将軍から横流ししてもらったのだ。これを手伝っていたのが、デヴォー
のかつての友人テリーであった。

実は、ボスニアで民族派から、NY行きを頼まれたのは内戦で妻と娘を射殺され、国境を
決めて勝手に平和維持軍を送ってくる西側の国が悪いときめつけ、彼ら西側の国民にも
自分の悲しみを味あわせるため、核弾頭を買い、弟と一緒に外交団に紛れ込みNYに
乗り込んだ。マンハッタンのど真ん中で爆発させようというのだ。これで10万人からの市民が
犠牲になるほか、放射能の影響も甚大だ。

ケリーやデヴォーが警戒する中、まんまとNY入りを果たす兄弟。ケリーらはヘリを飛ばし、
バックパックに入れた核弾頭からかすかに漏れる放射性物質を感知しながら、兄の行方を
追う。国連本部を目指す兄を何とか食い止めようと、FBIや市警も総動員、各ブロックを
遮断し、彼らを追い詰めていく。ビルの屋根にはスナイパーを置き、兄を補足しようとしていた。
ついに教会にいる兄を発見、何とか説得しようとするが、兄は銃で自殺してしまう。
(弟はその前に逃亡中の兄を助けようとしてデヴォーに射殺されている)。爆発まであと4分
ほどしかない。処理班は間に合わないので、ケリー博士が自分で爆弾を解体、一次爆発
は起きても、核融合が起きないように、本体のパネルを開き、ケーブルを切断、あと3秒で、
教会のステンドグラスを破って外に飛び出した瞬間、爆弾は破裂した。しかし核融合は
起こらず、通常の小爆弾の爆発程度ですんだのだった。

ベンツとBMWのカーチェイス、ヘリで核爆弾を積んだトラックを追跡し、橋から落ちそうな
トラックから核爆弾を引き揚げるシーンや、NYの42丁目、43丁目あたりの交通を遮断し、
兄を追跡するシーンあたりは実にテンポよく進む。ニコール・キッドマンのテキパキおねいさん
も良かったんじゃないですか?ジョージ・クルーニーはいいんだが何をやっても同じように
なってしまう感じがするんですが・・・。NY市の映画に対する協力ぶりのすごさを見せつけら
れる映画でもありますね。
この映画の情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2008-12-06 23:20 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)