将軍たちの夜 The Night of The Generals

●「将軍たちの夜 The Night of The Generals」
1966 アメリカ Columbia Pictures,149min.
監督:アナトール・リトヴァク 原作:ハンス・ヘルムート・カースト
出演:ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、トム・コートネイ、フィリップ・ノワレ他
e0040938_23543554.jpg

名作「アラビアのロレンス」から4年後、オトゥールとシャリフが再び共演、しかし出来はというと
う~ん、今一つだなあ。

物語としては、娼婦の連続殺人と、ヒトラー暗殺を絡めたミステリーなのだが、途中で見る側の
犯人探しを先手先手で明かしてしまうので、ダメな意味で分かりやすい映画になってしまった
感がある。

『ワルシャワ1942年冬。あるアパートで女が殺された。目撃者の話では、ドイツ軍将校の
軍服を着ていたという。軍事警察のグラウ少佐(オマー・シャリフ)は3人の容疑者をあげた。
ワルシャワ軍団のガプラー将軍(チャールズ・グレイ)、司令部主任カーレンベルゲ(ドナルド・
プレザンス)、特別師団長タンツ将軍(ピーター・オトゥール)らである。

その頃、<カーレンベルゲ将軍のお付きの軍曹の従兄で>前線で負傷したハルトマン(トム・
コートネイ)という男が、ワルシャワに来ていた。
彼は音楽家志望で、レセプションの音楽担当などをしているうちに、ガプラー将軍の娘
ウルリーケと急速に親しくなっていった。<ハルトマンはロシア戦線で全滅した中隊のただ
一人の生き残りで、軍は彼を1人で40人の敵を倒した英雄としてでっち上げていた。彼は
このことを嫌っていた。一方、ウルリーケは母と折り合いが合わずハルトマンにのめりこんで
行くのだった>
レセプションには、3人の将軍も姿をみせたが、グラウ少佐にとってあまり収穫はなかった。
翌日は、タンツ将軍のワルシャワ掃蕩があり、軍隊の先頭に立つ彼の市民への攻撃は
すさまじいものだった。その後、グラウ少佐は<3人の将軍の誰かに無理やり推薦されて中佐に昇格の上>パリへとばされた。

1944年7月パリ。連合軍はノルマンディに上陸し、ナチのすべてがパリに集結した。<3人の
将軍たちも>
その頃、軍諜報部勤務になっていたグラウは、パリ警察のモランの所へ来て、ワルシャワでの殺人事件と将軍たちの関係を説明し、捕虜3人を返すという条件で、犯人捜査への協力を
たのんだ。
時を同じくして、将軍たちのヒットラー暗殺計画がもち上がっていた。その計画には、容疑者の
1人、カーレンベルゲも加担していた。<ガプラー将軍も>。グラウは、ナチの将校のくせに
ヒットラー暗殺をたくらむカーレンベルゲと、ワルシャワで容赦なく市民を殺したタンツに疑いの目をむけた。
パリでのタンツは、ハルトマンを伴につれ、夜な夜な豪遊していた。ある夜、ナイトクラブの女
ルシルという娼婦をハルトマンに連れ出させ、ハルトマンを見張りに立たせ、彼女のアパートに消えていった。やがて、タンツに呼ばれて部屋に入ったハルトマンは、死体となったルシルを
見て驚くのも束の間罪をかぶって逃げろと、命令された。

一方、ヒットラー暗殺計画、通称“ワルキューレ"作戦は失敗に終わった。ワルシャワとパリの
殺人事件を追及するグラウは、タンツを逮捕しようとしたが、逆に射殺されてしまった。

そして1965年ハンブルグ。またしても奇怪な殺人事件が起きた。今では、国際警察の警部となっているモランは、ワルシャワ--パリ--ハンブルグの殺人事件の類似性をあげた。
ちょうどその頃、最近釈放されたタンツはニーベルンゲン師団の25周年記念に列席することになっていた。ドイツのかつての英雄タンツ将軍の到着を待つ群衆にまじって、モランがいた。
犯行を否定するタンツの前にハルトマンが現れた。<モランは、ウルリーケの消息を追い、
何とかダンツに罪を着せられたハルトマンの居場所の手がかりはないか、と探して歩いたの
だ>証拠はないが証人は生きているというモランの仕かけた罠であった。<もやは白髪と
なったハルトマンが現れた。彼は名前を変えてウルリーケと結ばれ農場で働いていたのだ>
そして皆の観る前で付き人から、ピストルを受けとったタンツは、人気のない部屋で自殺を図ったのである。』(goo映画)

すなわち、戦争のせいで精神に異常をきたした将軍が起こした連続娼婦殺し。犯人ダンツ
将軍が、パリでゴッホの自画像「炎の人」を観て、目の色が変わるあたりで、その性癖が
明らかとなってくる。ピーター・オトゥールの「逝っちゃった」表情は鬼気迫るものがあり流石。
そして、戦争のことはそっちのけで犯人探しをするピーター・オトゥールも、役柄を際立たせる
演技ができていて良かったが、あまりにもあっさり殺されちゃうな。あっけなさすぎ。

本来ならば、ヒトラー暗殺計画が成功すれば、カーレンベルゲ将軍ら反乱軍により逮捕される
身だったのに、グラウを殺し、戦後懲役20年の戦犯となるが、生きながらえる。しかし
戦争により異常をきたした彼の娼婦殺しの性癖は治らず3たび犯行に及んだというわけだ。
これを、ナチなのにレジスタンスだったモラン警部の見方をしてくれたグラウとの友情の
恩返し、とばかりにグラウに代わり執念で、ダンツを追い詰めたのだった。

時間が長すぎで、少々飽きる。構成が面白いのにもう少しコンパクトにしたほうがよかった
んじゃないかな。冗漫なシーンもそこここに観られた。名優が出ているのにB級の匂いが
してしまう。演出に古臭さを感じてしまうからだろうか
この映画の情報は

こちら
まで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/9282857
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2008-12-25 22:57 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)