モダン・ミリー Thoroughly Modern Millie

●「モダン・ミリー Thoroughly Modern Millie」
1967 アメリカ Universal Pictures,138min.
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
出演:ジュリー・アンドリュース、メアリー・タイラー・ムーア、キャロル・チャニング、ジェームズ・フォックス他
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<1967年度アカデミー賞作曲賞受賞作品>

長い間観たいなあ、と思っていたジュリーの「モダン・ミリー」。映画は観てないけど、サウンドトラックの
CDは、輸入盤を買って持っていました。ついにNHK-BSで放映され、録画しておきいそいそと観ました。
監督がジョージ・ロイ・ヒル(「明日に向かって撃て」「スティング」「ガープの世界」など)なので、よけいに
期待は高いものでした。
ジュリーのミュージカルというと、どうしても「サウンド・オブ・ミュージカル」が偉大すぎて、他の作品が
かすんでしまうのだが、この作品も、まさしくそうしたもので、アンダーレイテッドでしょう。
劇中の歌が、作詞:サミー・カーン、作曲:ジミー・ヴァンヒューゼン、映画の音楽が、エルマー・バーン
スタインとアンドレ・プレヴィンですから、悪かろうはずがないですね。「テーマ」「Baby Face」Do it
again」など耳馴染みの曲もあります。

ストーリーは、どちらかというとドタバタですが、この映画の素晴らしい点は、観ていてとてもハッピーな
気分になれることですね。往年の名女優ベアトリス・リリーが、一応悪役を演じてはいますが、、とても
愛すべき悪役でね。
1922年というと、この前観た「華麗なるギャツビー」の時代。いわゆる「ジャズエイジ」であり
「フラッパー」「チャールストン」、そして「禁酒法」の時代であります。第一次世界大戦が’19年に終わり、
’29の「世界大恐慌」までの10年間の近代アメリカが輝いていたころです。その後、アメリカも世界も
戦争の大きく長い渦の中に巻き込まれていくのですね。
閑話休題。そんな輝いていたアメリカ・NYを舞台に、カンザスの田舎から玉の輿に乗りたくてやって
きたミリー(ジュリー)、同じホテルに泊まることになる富豪の娘だが孤児のドロシー(ムーア)。この
ホテルは独身女性専用のホテルなのだが、女主人のミアーズ夫人(リリー)が、身寄りのない独身
女性客を睡眠薬で眠らせて、中国人の手下に、ランドリーボックスに入れさせて、チャイナタウンの
売春宿に売り飛ばすという商売をしていた。
玉の輿を目指すミリーは、パーティーでジミー(フォックス)と出会うのだが、彼女の心は、就職した
会社のボス、グレイトン部長に。しかししかし、グレイトンは、一目会ったとたんにドロシーに恋をして
しまう。ドロシーもグレイトンに心を奪われる。傷心のミリーにジミーがアプローチするが・・・。

そんなおり、ホテルからドロシーが忽然と姿を消す。部屋には衣装や小切手帳も置いたまま。不審に
思ったミリーたちは、ジミーを女装させてホテルに送り込み、何が起きるか確かめようとした。
しかし、ジミーは睡眠薬で眠ってしまい、ランドリーボックスに入れられてトラックで運ばれていった。
外で見張っていたグレイトン部長はミアーズ夫人の睡眠薬入り吹き矢で、クルマの中で寝てしまって
いた。

運転が出来ないミリーであったが、むちゃくちゃな運転でチャイナタウンに乗り込み、アヘン窟の中に
多くの拉致された女性を発見し解放するとともに、ジミーとドロシーも救出に成功した。
そして、追いかけてきたミアーズ夫人と対決し、見事退治したのであった。
ミリーはジミーと結婚、ドロシーとグレイトン部長も無事に結婚しましたとさ。落ちとして、頼りなさそうな
ビジネスマンだと思っていたジミーは実は大会社の副社長だったわけで、ミリーは、計画通り玉の輿に
乗ることが出来たわけだ。
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もう一人、忘れてならないのがキャロル・チャニング。ジミーの友人の富豪未亡人の役柄で出ているの
だが、飛行機を操縦したり、サーカスで曲芸を披露したり、まったく人生を愉快に暮らしている女性を
快演、映画に締まりを与えていた。
インターミッションがある長い映画ではあるが、当時31歳ではあったが、ジュリーがキュートで美しい。
田舎娘が次第に都会で洗練され、衣装も化粧も上手くなり美しくなっていく様子が楽しい。笑えるところも
随所にあり、幸せなひと時を過ごせる佳作だと思う。
この映画の情報はこちらまで。


by jazzyoba0083 | 2009-02-21 21:30 | 洋画=ま行 | Comments(0)