サボテンの花 Cactus Flower

●「サボテンの花 Cactus Flower」
1969 アメリカ Columiba Pictuers,103min.
監督:ジーン・サックス 音楽:クインシー・ジョーンズ 主題歌:サラ・ヴォーン
出演:ウオルター・マルソー、イングリッド・バーグマン、ゴールディ・ホーン、ジャック・ウェストン他
e0040938_12493953.jpg

<1969年度アカデミー賞助演女優賞(ゴールディ・ホーン)受賞作品>


これは楽しい、よき時代のラブコメディだ。佳作。何と言ってもこれがデビュー作として字幕で紹介される
24歳のゴールディ・ホーンがキュートで可愛いこと!彼女を知ったのはずいぶんとお歳を召されてから
なので、こんなに可愛い人だったのか!とビックリしました。
それに大女優イングリッド・バーグマンの弾けぶりも見事。ウオルター・マッソーといいキャスティングも
いいですね。60年代最後期のアメリカ映画のいい雰囲気たっぷり。クインシー・ジョーンズの音楽に
乗せてサラ・ヴォーンが歌う主題歌をバックにオープニングでメインのスタッフ、キャストが紹介されるのも
この頃の映画の特徴ですね。私としてはWOWOWの録画をDVDに落として永久保存です。

ゴールディ・ホーンはこの演技でいきなりオスカーを獲ってしまったわけです。たしか、今年のオスカーの
助演女優賞のプレゼンターの一人として舞台に出ていましたね。
e0040938_12501096.jpg

オープニングはトニがガス自殺を企て、隣の部屋の作家希望の青年イゴールに助けられるところから
スタート。彼女はガス栓を開く前に、今から死ぬわ、という手紙を一人の男に送っていた。

独身のプレイボーイ歯科医ジュリアン(ウォルター)は、21歳の若いおきゃんなトニ(ゴールディ)という
レコード店の店員と恋愛関係にあった。自殺を企てたという手紙をみて、飛んできてみると、隣の部屋の
男に助けられケロリとしている。そこまでトニを追い込んだならばと、身を固める覚悟をするジュリアンだが
実は、ジュリアンは奥さんと3人の子供がいる、とうそを言っていた。トニからは奥さんはどうするの?と。
りゃ、離婚するさ、妻も同意しているからね、と。

すると、トニは、奥さんに一度会わせて、と頼んできた。本心を聞いてみたいというのだ。さて困った
ジュリアン、自分の歯科医院の看護師ステファニー(イングリッド)に、20分ほどでいいから自分の
奥さんになって、トニに会ってくれという。ステファニーは、男勝りの性格で、患者からは「軍曹」とか
言われていた。当時54歳のバーグマンは、お歳を思わせない元祖クールビューティ!美しい!
こっちとくっつくんだろうな、というのはすぐに想像がつきます。
e0040938_1250417.jpg

しぶしぶジュリアンの依頼に姪っ子と一緒に妻子を演じ、レコード店に赴き、トニと対面、二人で話す
内に、長年ジュリアンの元で何くれとなく世話をしてきたことを妻のように語るステファニーの姿に若くて
純情なトニは、いっぺんで好きになってしまう。ステファニーは離婚には同意よ!と強調するのだが。

せっかくの演技も、トニには通じず、ジュリアンに対し、奥さんはまだあなたを愛しているわ、これでは私と
結婚なんてできない!という。そこでジュリアン、今度は、実は妻は男好きで男がもういるんだ、説明する。
そして、患者のハーヴェイに妻(ステファニーが演じる)のボーイフレンドになってくれ、と頼んで、
ゴーゴーバー(古いねえ)に行く。モンキーズの"I'm a briever"が、バックで演奏されている!
そこにトニを連れてきたジュリアン、べたべたとくっついている妻と男を見ろよ、と演技中の2人を見せる。
だが、そこにハーヴェイのガールフレンドが登場、トニは、あんなチンピラと奥さんじゃ、奥さんが可愛いそう
、とジュリアンに奥さんを救ってと言われてしまう始末。トニはステファニー演じる奥さんのファンになって
しまったのだ。そんな中、トニと、彼女を自殺から救った隣の青年との間が接近していく。
e0040938_12515582.jpg

どんなにトニを愛しているかを証明するためジュリアンはミンクのコートをトニに贈るが、トニは歯科医院の
ステファニー宛に転送してしまう。愛のメッセージ付きミンクのコートを贈られたと勘違いしてた
ステファニーは大喜び。自分が実はジュリアンに愛されていたことを素直に喜ぶ。そしてこれを着て
以前から彼女にアプローチをかけていた患者でスペインの国連職員とにパーティーに出かける。

件のゴーゴーバーに出かけたジュリアンとイゴール、そしてジュリアン。そこにパーティー帰りの
ステファニーとスペイン人。もう違う男と、とトニもさすがにジュリアンの妻が男狂いであることを認めざるを
得なかった。しかし、そこで、イゴールがステファニーに接近、意気投合してしまう。
e0040938_1251202.jpg

自分が贈った(実はトニに贈ったのだが)ミンクをつけてイゴールとデートしたことをなじるジュリアンに
切れたステファニーは歯科医を出ていってしまう。そしてトニのアパートで、彼女にいままでの嘘をすべて
あかし、彼はあなたを愛しているわ、結婚してあげてと頼む。

そのあとでトニの部屋に現れたジュリアンにトニはすべてを知ったことを告げる。そして私にはイゴールが
いるわ、と。これでトニと別れることになったジュリアン、誰もいない土曜の歯科医に戻り、徹夜のやけ酒
の酔いを診察用イスで覚ましていると、ステファニーが、持って行き忘れたデスクの上のサボテンを
取りにやってきた。自分の不覚を恥るジュリアン、トニと結婚したくないから(遊びだから)妻子持ちとうそを
言っていたのだが、目の前のステファニーを見ると、昔からの本当の女房のように思えてきた。
「ステファニー、キスしそうだ」「いつ」・・・そして二人は結ばれたのだった。トニは若いイゴールと・・・・。

主題歌"A Time For Love"
 恋は時間を選ばない  季節も年も選ばない
 いつでもが恋の時    いつ訪れるか分からない

 恋を捕まえるのはあなたの心  遅咲きの花は命が長い
 いつか誰かがやってきて     たちまちあなたは花開く
 時を超えた恋の魔法で

いい歌だ。心温まる、103分。こういう雰囲気の映画、私は大好きです。主演のお二人はすでに鬼籍に
入られ、今ごろは天国で何を語らっていることでしょう。
e0040938_12524364.jpg


この映画の情報はこちらまで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/9830819
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2009-03-10 22:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)