ルックアウト/見張り The Lookout

●「ルック・アウト/見張り Tne Lookout」
2007 アメリカ Miramax Films,Spyglass Entertainment,99min.
監督:スコット・フランク
出演:ジョセフ=ゴードン・レヴィット、ジェフ・ダニエルズ、マシュー・グード、ブルース・マッギル他
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「マーリー~世界一おバカな犬が教えてくれたこと」「マイノリティ・リポート」「ゲット・ショーティ」などの
脚本家、スコット・フランクが脚本も書き、監督としてデビューした作品。

全体の流れはなかなか良くできているが、突っ込みどころは数々あり、やや出来は粗いといわざるを
得ない。良くできたB級映画というところ。

主人公は最近はやりの「短期記憶障害」。これがストーリーのキーになっているのだが、彼がそうなった
のは自業自得である。高校アイスホッケーのスタープレイヤー、クリス・プラットは、ガールフレンドと
2人の男女を乗せたオープンカーで卒業式の後?蛍が乱舞する道をクルマの明かりを消して突っ走って
いた。皆からもう灯りを点けてよ、と乞われるのに、面白がって言うことを聞かない。時は遅く、目の前には
大型のコンバインが!
激突した4人のうち助かったのはクリスだけ。さらに彼は、「短期記憶障害」になってしまっていた。
『それでも昼は学校に通い、夜は銀行で掃除係として働きながら盲目のルームメイト、ルイスと共に
日々を食いつないでいた。しかし、クリスは何をするにもメモを取らなければ覚えられない暮らしに
ストレスを募らせていく。
そんなある日、バーでミステリアスな女性ラヴリーやゲイリーたちと出会い友達になるクリス。
ところが、ゲイリーたちの正体は窃盗団で、クリスの勤める銀行を襲うため接近してきたのだった。
そしてクリスは、ゲイリーからの強要とこれまでの苦悩を考えた末、この計画に加わることに。
こうして、いよいよ彼らは銀行襲撃を決行するのだが…。』(allcinema)

クリストルイスには、小さいながらも自分たちのレストランを持つ夢があった。クリスの父親は金持ちで
お金に不自由はないのだが、だだ開業資金として金をくれるようなタイプではなかった。当面
クリスは銀行で出納係になりたくて彼なりの努力をしていたのだが、銀行強盗に巻き込まれてから、
支店長から、その努力を認められ、研修をするよう命じられた。また、クリスの身を心配して、毎夜
ドーナツを持ってきてくれる妊婦の奥さん持ちの警官もいた。彼らの温かさや、ルームメイトのルイスの
ことを思うとやはりやってはいけないこと、と思うのだった。

そうした中で強盗実行の日が来た。外で一味のワゴンが待機する中、クリスの手引きで銀行の中に入り、
金庫を取りかこむコンクリを割り、露出した金庫にバーナーで穴をあけた。中にある防犯カメラに
写らないように、クリスに金の袋づめを命令した。と、そこにいつものドーナツ警官が。一度は帰って
いったが、ドーナツを持ってくるのを思い立ち、また引き返してきた。警官はクリスを呼ぶが返事がない。
中を良く見ると、様子がおかしい。そうするうちに、一味のボス的な男とがショットガンをガラス越しに
警官にぶっ放す。この警官、なかなか射撃が上手く、ゲイリーの腹に一発、もう一人も撃ち倒したが、
後ろからボス格の男にショットガンで撃たれて殺されてしまう。もうすぐ赤ちゃんが産まれるというのに。

この騒動の中、現金を積んだ車を運転してクリスは逃げた。まず家に行き、自分がしなければならないこと
をメモに書き、そのとおりに行動した。始めに家にあるライフルを金が入った袋に入れ、現金とともに
隠した。しかし、傷ついた一味は、彼をおってアパートに行き、盲目のルイスを人質にして、金をもってこい
とクリスを脅すのだった。ゲイリーは知っていた。クリスが金を埋めるとすれば一か所しかないと。それは
旧24号線の事故現場だった。一味はクリスとルイスを連れて、金が埋めてある現場へ。金を掘り起こ
させ、ふたつの袋のうち、ライフルの入ってないほうを放り投げ、もう一つは持って来いと言われる。
ボス格の男は、ルイスを撃ち殺そうとしていた。狩猟でライフルに慣れていたクリスは、袋の上から
引き金を引き、ボス格の男を射殺、腹を撃たれていたゲイリーは、その場で絶命した。

クリスは金を持って自首したが、クリスには判断能力が無かったとして罪を問うことはしなかった。
そしてルイスとともに店を出すことに成功した。だが、彼が自分の過失で失った3人の命と、父になる直前
に強盗に射殺されたドーナツ警官のことを一生背負っていかなければならないのだった。そんな
覚悟が出来たクリスだった。

メインのストーリーのほかに時に幻影として現れるガールフレンド、ラヴリーとのスリリングな恋、
ルームメイトのルイスとの交流、父親との確執、などが織り込まれていく。99分という短い間に上手く
まとめられたのは脚本家出身としてはさすがである。

ただ、「なんで??」という突っ込みどころは、冒頭、なぜコンバインが道路の真ん中に無灯で置かれて
いたのか?どうしてクリスは業務上過失致死傷で、送検されなかったのか?向こうの銀行は夜間に
シャッターを下ろさないのか?焼き切った金庫の穴の淵は熱くて触れないはずなのに?ドーナツ警官は
あまりにも銃撃が上手すぎ。(まあ、そこがサプライズではあるのだけれどね)などなど、ね。

ま、詰めの甘い映画ではあったが、「短期記憶障害」者と「盲人」という組み合わせは面白いと思った。
登場人物は誰も知りませんでした!
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-03-16 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)