●「10 クローバーフィールド・レーン 10 Cloverfield Lane」
2016 アメリカ Paramount Pictures,Bad Robot.103min.
監督:ダン・トラクテンバーグ  製作:J・J・ウィリアムズ他
出演:ジョン・グッドマン、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・ギャラガーJr.,ダグラス・M・グリフィン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

面白かった。約10年前に同じ製作会社が手がけた「クローバーフィールド」という作品があり、
その手の続編なのかな、とほとんど前知識も持たずに観たのだが、続編という感じはほとんど無く、
あらたなホラー映画として十分に楽しませてもらった。

「クローバーフィールド」は、いきなり宇宙からの攻撃で始まるので、一応ストーリーに対し身構えることが
できるのだが、本作は、本当はどういうことか、という真実に対するジレみたいなものが魅力となる。
コーエン兄弟作品でおなじみの怪人ジョン・グッドマンが、作品の本筋を隠すという意味合いから、とても
いい感じだった。
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恋人と別れ、別の町に行こうとしていたミシェルは、出会い頭の交通事故に会い(これを交通事故と見せない
演出も=つまり宇宙人の仕業かもという=面白い演出)。目が覚めたのは手錠に繋がれたある一室。現れたのは
元海軍だったというハワードという大柄な中年男。こいつがまた胡散臭い風に描かれる。手錠でベッドに
繋がれていた、というのは一見変態か、と思わせるが、冷静に考えれば、外に出られて、外気の毒ガスが中に
入り込むのを防いでいたというべきだろう。

事態が良く飲み込めないミシェルに、ハワードは、中国だかロシアだか、北朝鮮だか宇宙人だか分からないが
攻撃してきた、外は放射能だか化学物質で全滅だ、通信も使えない、と説明する。自分はこの日の来るのを予感し、
万全のシェルターを作っていたのだと説明する。が、ミシェルにはにわかに信じがたい。あの手この手を使って
ハワードを攻撃してみるが相手にならない。ハワードは、交通事故は自分のミスで起こしてしまったのであり
申し訳ないと詫びる。攻撃から救うためにここに連れてきたのだと、しごくまともなことを説明、またもう一人
シェルターの中には救った若い男性がいるとも。

そして3人での奇妙なシェルター生活が始まる。逃げ出そうとして二重扉の前の窓まで来た所、隣人の
女性が顔面が毒ガスで崩れた風情で助けてくれ、入れてくれ、と叫んでいるのを見た。とするとハワードの
言っていることは本当なのか。もう一人の若い男エメットと企んでなんとか外へ出ようと画策する。
カーテンレールを割いて、ペットボトルを使い、何度もハワードにバレそうになりながら、防毒服を
作り、脱出の機を狙ってた。しかし、エメットがミシェルを救おうととっさに、ミシェルを支配下に置こうと
した、と嘘を付くが、これがバレて、エメットはハワードに射殺されてしまう。ハワードはミシェルに
「君を守るためだよ」と説明するのだった。

逃亡用の防護服の存在がバレたため、なんでも溶かす液体をハワードに掛けて換気口のフィルターを外して外に
出ることに成功した。外に出てマスクを外してみれば、息は出来るし、鳥の声は聞こえ、空には鳥の群れさえ
飛んでいる。なんだ、やっぱり変人ハワードに監禁されていたのか!と安堵したミシェルだっが、その瞬間、
上空に巨大な宇宙船がいるではないか!!そして毒ガスを撒いていくる。慌てて手作りの防護服を付け直す。
外に有った車で急いで逃げ出す。ラジオを付けるとどうやらアメリカ軍もかなり優勢な闘いをしているらしい。
ミシェルはラジオから流れていた、手助けを必要としているというヒューストンにクルマを走らせたのであった。
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というお話なのだが、豪華なシェルターを作っていたハワードという男の正体がどうも、胡散臭い。よく分からない
人物として描くことにより、一層の恐怖を生み出す仕掛けだ。娘だと言っていた写真は実の娘では無いようだし、
自分のシェルターを守るためにはエメットも躊躇なく殺す。その他にも怪しい点はいろいろと配され、怪しさを
演出している。
エメットもミシェルも連れて来なければ良かったのに。隣人さえシャットアウトするのに。そのあたりは
謎として残った。ミシェルが逃亡したあと、シェルターは爆発して炎上、恐らくハワードも死んでしまったので
あろう。一体ハワードという男は何者であったのだろうか。真に用心深い男であったのか、何か他に秘密の
ミッションを抱えていたのか。
ただ、シェルターの無線は使えない、と言いながら、AMラジオくらいは用意しておけば、全世界のラジオ放送は
キャッチ出来ただろうに。とか、如何に服飾デザイナーとは言え、簡易に作った防護服から毒ガスが漏れて来ない
ようにするのは至難の業であろう、と思ったり、ツッコミどころもあったが・・。全体としてはとても
面白く見ることが出来た。脚本に「ラ・ラ・ランド」のデミアン・チャゼルが加わっているのも興味深い。
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<ストーリー>
 2008年の大ヒット・パニック映画「クローバーフィールド/HAKAISHA」をプロデュースしたJ・J・
エイブラムスが、同じ世界観を作品内に取り込むかたちで製作したSFミステリー・サスペンス。事態の全貌を
掴めぬまま地下シェルターに閉じ込められ、男2人との共同生活を強いられるハメになったヒロインが辿る驚愕の
運命をミステリアスかつサスペンスフルに描く。
出演はメアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・グッドマン、ジョン・ギャラガー・Jr。
監督は、これが長編デビューの新鋭、ダン・トラクテンバーグ。
 
車を運転中に事故を起こした若い女性ミシェル。意識を取り戻した彼女は、見知らぬ地下シェルターの中で
ベッドに手錠で縛りつけられていた。シェルターには所有者の巨漢男ハワードの他に、腕をケガした若い男
エメットもいた。彼女を閉じ込めている理由を、外で恐ろしいことが起きているからと力説するハワード。
脚を大ケガしていることもあり、疑いを抱きつつもひとまず彼らと共同生活を送りながら脱出のチャンスを
うかがうミシェルだったが…。(allcinema)

<IMDb=★7.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:90% Audience Score:79%>

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355424#1 こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-03-28 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)